ソーバルは調整一巡して出直りの動き、好業績を評価

  ソフト開発技術者派遣のソーバル <2186> (JQS)の株価は切り返しの動きを強めている。下値固めが完了して強基調へ転換したようだ。好業績を評価して出直り展開だろう。   ソフト開発技術者分野のエンジニアリング事業(ソフトウェア・ハードウェアのエンジニア派遣および受託開発)、その他事業(RFID製品・システムの開発・販売など)を展開している。   前期(14年2月期)の顧客別構成比はキヤノン <7751> グループが約66%を占め、ソニー <6758> グループが約10%、富士通 <6702> グループが約9%、NTT <9432> グループが約4%と続いている。優良な大口顧客を抱えていることが特徴だ。12年9月にオムロン <6645> 向けが主力のモバイルコンピューティングテクノロジーズ(現MCTEC)を子会社化するなど、顧客や分野の多様化も進めている。   4月10日に発表した前期(14年2月期)の連結業績は、売上高が前々期比3.0%増の66億25百万円、営業利益が同13.3%増の5億18百万円、経常利益が同11.4%増の5億16百万円、純利益が同22.4%増の3億02百万円だった。利益は計画を上回り、配当は同4円増配の年間21円とした。エンジニアリング事業で新規顧客開拓も寄与して組み込み系開発や業務系システム開発などの需要が増加し、稼働率が高水準で推移した。その他事業はRFID関連で電波法再編に関する機器置き換え需要が寄与した。   今期(15年2月期)の連結業績見通しは売上高が前期比1.1%増の67億円、営業利益が同4.2%増の5億40百万円、経常利益が同5.9%増の5億47百万円、純利益が同5.9%増の3億20百万円としている。配当予想は配当性向35%を目標として同5円増配の年間26円(第2四半期末13円、期末13円)とした。エンジニアリング事業では、組み込み系開発や業務系システム開発など主要顧客向けの派遣需要が好調に推移する。製造業では技術者不足が深刻化しているため、新製品開発関連などで優秀な技術者に対するニーズが高まっている。中期的にも収益拡大基調だろう。   株価の動きを見ると、3月24日の直近安値771円から反発して4月3日の828円まで戻した。その後一旦は800円近辺まで調整したが、4月21日には830円まで上伸している。13年12月安値760円を割り込まずに切り返したことで下値を確認し、さらに今期好業績見通しを評価する動きだろう。   4月22日の終値821円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS73円57銭で算出)は11~12倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間26円で算出)は3.2%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS559円59銭で算出)は1.5倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線近辺から反発して4月3日の828円を上抜いた。週足チャートで見ても13週移動平均線と26種移動平均線を突破して強基調へ転換の動きを強めている。好業績を評価して出直り展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ソフト開発技術者派遣のソーバル<2186>(JQS)の株価は切り返しの動きを強めている。下値固めが完了して強基調へ転換したようだ。
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2014-04-23 07:30