<30日の注目銘柄>=パシフィクS、KTK、ジェーソンなど

▽パシフィクシステム <3847>
21年3月期の連結業績予想を上方修正。売上高を従来の101億円から107億500万円(前期比1.0%減)に、営業利益を4億7000万円から7億300万円(同13.8%減)にそれぞれ引き上げている。国の政策であるGIGAスクール構想により、小・中学校へのパソコン・ネットワーク機器の導入が増加し、「機器等販売」の売上高が想定を大幅に上回る見込みとなったこと、および感染症対策費用の支出が軽減されたこと、加えて対面での営業や会議の減少により費用が削減されたことが主な要因。
◆
▽ケイティケイ <3035>
21年8月期上期(20年8月21日-21年2月20日)の連結業績予想を上方修正。売上高を従来の82億円から83億9300万円(前期比0.1%増)に、営業利益を1億1100万円から2億5300万円(同29.7%増)にそれぞれ引き上げている。基盤事業のリサイクルトナーが堅調に推移する中、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進で関心が高まるテレワークやWEB会議に対応するネットワーク機器・セキュリティ機器等の利益率の高いITソリューション商品・サービスが伸長していること、および消毒液や飛沫防止パネル等の環境・衛生商品の拡販が主な要因。
◆
▽ジェーソン <3080>
21年2月期の連結業績予想を上方修正。売上高を従来の260億円から265億4900万円(前期比9.0%増)に、営業利益を11億5000万円から12億4700万円(同67.2%増)にそれぞれ引き上げている。新型コロナウイルスの感染拡大に伴って巣ごもり需要が拡大する中、低価格戦略が支持されて主力の生活必需商品が好調に推移したこと、および販売費等の削減が主な要因。
◆
▽セントラル硝子 <4044>
21年3月期の連結業績予想を上方修正。売上高を従来の1890億円から1900億円(前期比14.6%減)に、営業利益を20億円から30億円(同62.4%減)にそれぞれ引き上げている。半導体用途の特殊ガス関連製品等の販売が想定より好調に推移したことが主な要因。
◆
▽FRACTALE <3750>
100%子会社の「サイトリ社」が開発した高度管理医療機器のセルーションセルセラピーキットについて、肝硬変治療の医療機器として厚生労働省に製造販売承認申請を29日に行ったと発表。この治療は、患者の皮下脂肪組織から脂肪組織由来再生(幹)細胞(ADRC)を採取して行うもの。体外での細胞培養の操作を必要としないことから低侵襲かつ短時間で実施でき、患者のADRCを体内に戻すことで様々な治療効果が期待できるという。なお、この医療機器が承認を得た場合、肝硬変に対するADRCを用いた世界初の治療となる。
◆
▽タカトリ <6338>
パワー半導体向けSiC(シリコンカーバイド)材料切断加工装置において、海外向けに約14億4100万円の大口受注を獲得したと発表。売上計上は、21年9月期下期(21年4-9月)および22年9月期上期(21年10月-21年3月)を予定。
◎個別株関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、株式の売買は自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。(イメージ写真提供:123RF)
<30日の注目銘柄>=パシフィクS、KTK、ジェーソンなど
japan,company
2021-03-29 17:15