リオンは調整一巡して急反発、業績上方修正も好感して出直り

  補聴器首位のリオン <6823> の株価は4月の直近安値圏から急反発している。2月安値を割り込まずに切り返して調整が一巡した形であり、4月18日に発表した前期(14年3月期)業績上方修正も好感して出直り展開だろう。   医療機器事業(補聴器や医用検査機器など)を主力として、環境機器事業(音響・振動計測器や微粒子計測器など)も展開し、高機能・高付加価値製品の開発・販売を強化している。補聴器は最上位クラス「リオネットマジェス」、中価格帯「リオネットプレシア」、エントリーモデル「リオネットプレシアV」、低価格のポケット型デジタル補聴器など商品ラインナップ充実を進めている。   4月18日に前期(14年3月期)連結業績見通しの上方修正を発表した。売上高は10億円増額して前々期比7.5%増の185億円、営業利益は2億円増額して同21.3%増の21億円、経常利益は3億円増額して同27.7%増の22億円、純利益は1億円増額して同22.5%増の13億円とした。   主力の医療機器事業は、消費増税前の駆け込み需要も寄与して高価格帯を中心に好調だった。環境機器事業は、海外の電子デバイスや半導体関連市場での設備投資意欲が増進して想定を上回ったようだ。今期(15年3月期)についても主力の補聴器が引き続き好調に推移し、環境機器事業では設備投資需要の回復が追い風となりそうだ。好業績が期待されるだろう。   株価の動きを見ると、3月27日の1369円から4月2日の1574円まで一旦反発したが、全般地合い悪化も影響して4月15日の1331円まで調整した。ただし4月15日をボトムとして急反発し、4月18日発表の業績上方修正も好感して4月22日には1504円まで上伸する場面があった。2月4日安値1320円を割り込まずに切り返して調整が一巡した形だろう。   4月22日の終値1469円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS111円07銭で算出)は13~14倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間25円で算出)は1.7%近辺、実績PBR(前々期実績に株式数増加を考慮した連結BPS1017円39銭で算出)は1.4倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線を突破した。また週足チャートで見ると、52週移動平均線近辺から反発して13週移動平均線突破の動きを強めている。調整が一巡して出直り展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
補聴器首位のリオン<6823>(東1)の株価は4月の直近安値圏から急反発している。2月安値を割り込まずに切り返して調整が一巡した形であり、4月18日に発表した前期(14年3月期)業績上方修正も好感して出直り展開だろう。
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2014-04-23 09:30