【為替本日の注目点】主要通貨やや膠着、中国PMIやユーロを中心に動くか

 NY市場  ドル円は前日同様、小幅な値動きに終始。米株価が堅調な動きを見せていることで下値を固める展開ながらも、102円台半ばを中心にもみ合いが続く。   ユーロドルも方向感がなく、1.38を挟み一進一退。ユーロ圏の消費者信頼感指数が発表されたが反応は見られず。   株式市場は続伸。好調な企業業績が株価を支える構図が続き、S&P500は6営業日続伸し、昨年9月以来最長の連続高を記録。   債券相場は総じて下落。2年債の落札利回りは高水準だったが、10年債利回りはやや低下。   金は3日続落。原油は在庫が増加しているとの見方から大幅に反落し102ドル台に。   米2月FHFA住宅価格指数 → +0.6%   米4月リッチモンド連銀製造業指数 → 7   米3月中古住宅販売件数 → 459万件   ドル/円 102.47 ~ 102.66  ユーロ/ドル 1.3789 ~ 1.3825  ユーロ/円 141.45 ~ 141.74  NYダウ +65.12  → 16,514.37ドル  GOLD -7.40  → 1,281.10ドル  WTI -2.24 → 102.13ドル  米10年国債 -0.006  → 2.711%  本日の注目イベント  豪   豪1-3月期CPI   中   中国 4月HSBC製造業PMI(速報値)   日   オバマ大統領来日   独   独4月製造業PMI(速報値)   独   独4月サービス業PMI(速報値)   欧   ユーロ圏4月製造業PMI(速報値)   欧   ユーロ圏4月サービス業PMI(速報値)   英   BOE議事録   米   3月新築住宅販売件数   加   カナダ2月小売売上高   ドル円だけではなく、ユーロドルなど主要通貨全般のボラティリティーが低下し、値動きが鈍くなっています。そんな中昨日は、豪ドル/ドルだけが0.9377まで買われ、ほぼ2週間ぶりの豪ドル高水準まで上昇。その結果、豪ドル円も96円台を回復しています。1-3月期のCPIがインフレ加速を示すとの観測から、指標発表前に買われたものと見られます。  報道ではウクライナ情勢はそれほど改善してはおらず、とりわけロシアに編入されたクリミアでは金融が麻痺している状況だと報告されています。それでも為替への影響は徐々に薄れてきているのが現状で、ドル円も、ユーロドルもやや膠着状態です。  ドル円は、米株式市場が好調な企業業績に支えられて堅調に推移しているため下値を徐々に切り上げているようにも見えますが、上値も103円を試す動きでもなく、手を出しにくい状況です。昨日も朝方には102円73銭までドルが買われたものの、そのレベルには「4時間足」や「8時間足」で見ると「雲」があり、上値を抑えられた格好になっています。この「雲」はそれほど厚みもなく、過去のしこりもそれほどなかったことを表していることから、比較的抜けやすいと見ることができるでしょう。  米長期金利が2.7%台の前半で一進一退であることも、ドル円の動きを限定的にしています。やはり103円を試すには、米長期金利の一段の上昇が必要であり、それには次の材料を待つしかありません。  その意味では、本日の中国PMIが注目されます。同経済指標は先月が「48.0」で、「50」を下回っており、中国景気の縮小を示していましたが、今回の予想は「48.3」で、先月よりは拡大していると予想されていますが、依然として好不況の分かれ目である「50」を下回っています。この指標が上下どちらにぶれるかが注目されます。発表は朝方の10時45分です。  欧州時間にもドイツやユーロ圏の重要指標が発表されるため、今日はユーロを中心に動きがあろうかと思います。予想レンジは昨日とほぼ同じで、102円~103円といったところでしょうか。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
ドル円は前日同様、小幅な値動きに終始。米株価が堅調な動きを見せていることで下値を固める展開ながらも、102円台半ばを中心にもみ合いが続く。 
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2014-04-23 09:30