JFEシステムズはモミ合いレンジ上放れのタイミング

  システム開発のJFEシステムズ <4832> (東2)の株価は小動きのモミ合い展開が続いているが、足元では水準を切り上げる動きだ。煮詰まり感を強めてモミ合い上放れのタイミングが接近しているようだ。なお4月24日に決算発表を予定している。   川崎製鉄(現JFEスチール)のシステム部門を分離した情報サービス企業である。鉄鋼向け情報システム開発・構築事業を主力として、ERPと自社開発ソリューションを組み合わせた一般顧客向けSI(システム・インテグレーション)事業、さらに自社開発のプロダクト・ソリューション事業も展開している。戦略的業務提携では13年5月に大阪ガス <9532> 子会社オージス総研と協業、ビジネスブレイン太田昭和 <9658> と資本・業務提携した。   中期成長戦略として、鉄鋼事業をベースにした体質強化(JFEスチールと連携した製鉄所システム共通化、クラウド基盤ビジネスの本格展開)、SI事業の基盤強化(自動車業界向けの売上拡大、ERPで不足する原価・購買管理分野での自社ソリューション拡大)、自社プロダクト・ソリューション事業の成長(帳簿データ保存ソリューション、電子帳票システム「FiBridgeⅡ」のタブレット対応、MQネットによる原料規格書サービス)を強化している。   前期(14年3月期)連結業績見通し(10月25日に売上高を増額)は売上高が前々期比4.0%増の351億円、営業利益が同10.6%増の10億20百万円、経常利益が同10.1%増の10億20百万円、そして純利益が同3.3%増の5億20百万円としている。製造流通向けSI事業が好調に推移している。また主力の鉄鋼向けはJFEスチールの設備投資が下期に積み増しとなり、営業損益面で案件構成比改善効果が期待される。子会社KITシステムズでは、米マイクロソフトの基本OS「ウインドウズXP」サポート終了に伴う需要が好調だ。   株価の動き(13年10月1日付で株式100分割)を見ると、やや小動きで2月以降は概ね820円~850円近辺でモミ合う展開が続いている。ただし足元では4月9日の820円から反発して4月22日には845円まで水準を切り上げた。レンジ下限から反発してモミ合い上放れを試す動きのようだ。   4月22日の終値845円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS66円22銭で算出)は12~13倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.4%近辺、実績PBR(前々期実績に株式分割を考慮した連結BPS1179円71銭で算出)は0.7倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると26週移動平均線を突破した。モミ合いレンジから上放れのタイミングが接近しているようだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
システム開発のJFEシステムズ<4832>(東2)の株価は小動きのモミ合い展開が続いているが、足元では水準を切り上げる動きだ。
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2014-04-23 09:30