テクマトリックスは、ストック型ビジネスの戦略的拡大を評価

  情報サービスのテクマトリックス <3762> の株価は、1月の戻り高値圏から反落後は上値が重くなりモミ合い展開だが、足元では下値固め完了感を強めている。ストック型ビジネスの戦略的拡大を評価して反発、モミ合い上放れのタイミングだろう。なお5月9日に決算発表を予定している。   ネットワーク・セキュリティ関連のハードウェアを販売する情報基盤事業、医療・CRM・EC・金融を重点分野としてシステム構築・クラウドサービスなどを提供するアプリケーション・サービス事業を展開している。   ストック型ビジネスの保守・運用・監視サービス関連の戦略的拡大を推進するとともに、クラウドサービス関連、ビッグデータ分析支援のBI(ビジネス・インテリジェンス)導入支援サービス、大規模EC事業者向けバックオフィスシステム構築ソリューションなどを強化している。さらにグループ経営を強化して相乗効果の最大化を図るため、14年3月には連結子会社のクロス・ヘッドを株式交換で完全子会社化した。   また14年2月に沖縄クロス・ヘッドが台湾のデータセンター事業者eASPNetと事業協力についての覚書を締結した。アジアでのデータセンター事業やクラウド事業の展開を目指す。また14年3月には日本コンピュウェアと販売パートナー契約、ラムダ・テクノロジーズとマレーシアにおける販売代理店契約を締結した。   前期(14年3月期)連結業績見通し(7月31日に純利益を増額)は売上高が前々期比4.6%増の175億円、営業利益が同3.7%減の11億50百万円、経常利益が同1.9%減の11億50百万円、純利益が同9.7%増の6億90百万円としている。純利益は繰延税金資産追加計上などで増益見込みだ。   ストック型ビジネスの戦略的拡大に向けた人件費増加などで営業減益見込みとしているが、売上面は情報基盤事業のサイバー攻撃に対応した負荷分散装置や次世代ファイアウォール製品、アプリケーション・サービス事業のEC関連受託開発が好調だ。今期(15年3月期)はストック型ビジネスの戦略的拡大が寄与して好業績が期待されるだろう。   株価の動きを見ると、1月の戻り高値740円から2月安値の536円まで急反落し、その後は概ね安値圏560円~590円近辺でモミ合う展開が続いている。上値の重い展開だが、一方では2月安値水準まで下押す動きも見られず、下値固め完了感を強めている。   4月22日の終値569円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS57円78銭で算出)は9~10倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間12円50銭で算出)は2.2%近辺、実績PBR(前々期実績の連結BPS460円26銭で算出)は1.2倍近辺である。週足チャートで見ると13週移動平均線と26週移動平均線が戻りを押さえる形だが、下値は固くモミ合い煮詰まり感も強めている。反発してモミ合い上放れのタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
情報サービスのテクマトリックス<3762>(東1)の株価は、1月の戻り高値圏から反落後は上値が重くなりモミ合い展開だが、足元では下値固め完了感を強めている。
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2014-04-23 09:30