<16日の注目銘柄>=フルヤ金属、東テク、HIOKIなど

▽フルヤ金属 <7826>
21年6月期の連結業績予想を上方修正。売上高を従来の233億円から320億円(前期比40.2%増)に、営業利益を45億円から79億5000万円(同2.2倍)にそれぞれ引き上げている。20年11月より一部貴金属価格が想定を大きく上回り推移していること、「電子」セグメントでは単結晶育成ルツボをはじめとするイリジウム製品の受注が、「ケミカル」セグメントでは有機EL向け化合物および電極向け貴金属化合物の受注が好調に推移していることなどを織り込んだ。
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▽東テク <9960>
21年3月期の連結業績予想を上方修正。売上高を従来の1080億円から1094億円(前期比6.6%減)に、営業利益を46億円から60億円(同7.2%減)にそれぞれ引き上げている。売上高は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により一部の業界において短納期案件の需要減等はあったものの、政府の経済対策等の効果もありほぼ想定線。利益面は、相対的に利益率の低い商品販売事業の売上高が減少した一方、工事事業が堅調に推移したことが押し上げに働く。
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▽日置電機 <6866>
21年12月期第1四半期(1-3月)の連結業績は、売上高69億4900万円(前年同期比19.2%増)、営業利益13億9700万円(同78.6%増)で、営業利益の上期(1-6月)予想15億円(同5.7%減)に対する進ちょく率は93.1%。
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▽TOA <6809>
21年3月期の連結業績予想を修正。売上高は従来の405億円(前期比10.1%減)で据え置いたが、営業利益を18億円から22億5000万円(同35.1%減)に引き上げている。売上高は想定線だが、営業利益は日本国内の売上高の増加や鉄道車両向けの収益性の改善により上ブレる見通し。
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▽大和ハウス工業 <1925>
21年3月期の連結業績予想を上方修正。売上高を従来の4兆円から4兆1000億円(前期比6.4%減)に、営業利益を2580億円から3450億円(同9.5%減)にそれぞれ引き上げている。売上高は、既受注の請負工事の施工と投資不動産の売却が順調に進ちょくしたことが主な要因。利益面は、年金資産の運用環境の改善に伴い、従来見込んでいた基礎率等見直しにかかる退職給付数理差異償却費用約150億円に加え、年金資産の運用から生じる運用益約420億円(費用の減少)を売上原価および販管費として含めたことが押し上げに働く。
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▽うるる <3979>
21年3月期の連結業績予想を上方修正。売上高を従来の30億円から32億円(前期比29.0%増)に、営業損益を5000万円の赤字から1億2000万円の黒字(前期は1億8900万円の赤字)にそれぞれ引き上げている。主力の入札情報速報サービス「NJSS(エヌジェス)」において、営業プロセスの最適化が順調に進捗したことで有料契約件数やARPU(一件あたり日割り売上高)が続伸したほか、テレワーク浸透に伴い電話代行サービス「fondesk(フォンデスク)」が大きく成長したこと、およびBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業において書類電子化案件が増加したこと等が主な要因。
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▽テクノスジャパン <3666>
九州工業大学と、商流・物流の運用知識体系化とその応用に関する共同研究契約を締結したと発表。同社が有する商流・物流業務に関する知見と、九州工業大学情報工学部が持つ人の知識の体系化に関するノウハウをかけ合わせることにより、商流・物流において発生した問題点の検知と、その解決方法に関する知識や経験の機械化を目指す。
◎個別株関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、株式の売買は自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。(イメージ写真提供:123RF)
<16日の注目銘柄>=フルヤ金属、東テク、HIOKIなど
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2021-04-15 17:15