アンジェス MGは薬事法改正受け、コラテジェンに期待が強まる
アンジェス MG <4563> (東マ)は調整局面を継続しているが、調整離脱への背景が整った。調整に入ったきっかけは、8月に、提携先の米バイオベンチャーのバイカル社が、難治性皮膚がんの転移性メラノーマ治療薬「アロベクチン」の第III相臨床試験において有効性が確認されなかったと発表したこと。同社にとって期待の大きい商品あっただけに失望感も強く、失地回復ができないまま、今日に至っている。
しかし、先の国会で改正薬事法が成立した。内容的には、再生医療等製品の早期の実用化につながる条件付承認制度のメリット、及び同制度の対象に遺伝子治療薬が含まれることがポイント。薬事法の改正に伴い同社は重症虚血肢を対象としたHGF 遺伝子治療薬「コラテジェン」の国内での開発を再開することを改めて表明した。
薬事法改正には、承認までの期間を短縮できる条件付早期承認制度が盛り込まれたが、コラテジェンは、その制度を活用することで早期実用化を目指す。この制度が有効に活用さきれば、日本でいち早く遺伝子治療を含めた再生医療の製品化が可能になる。
今2013年12月期の第3四半期累計決算は、売上げ3億9100万円(前年同期3億6200万円)、営業損失9億4600万円(同13億6300万円の損失)と、損失幅が大きく縮小する決算となった。通期では売上げが4億5000万~5億5000万円(前期4億4400万円)、営業損失9億円~12億円(同17億8500万円の損失)が見込まれている。
「アロベクチン」のバイカル社の開発断念は業績への影響がないことが確認された。今後は開発の進展が予想される「コラテジェン」の成長期待を積極的に評価する展開へ、相場の中身は変質していくことになりそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
アンジェス MG<4563>(東マ)は調整局面を継続しているが、調整離脱への背景が整った。調整に入ったきっかけは、8月に・・・。
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2013-12-24 10:45