鉄キチ歴?十年の私が見てきた東海道新幹線50年とアジアの高速鉄道

日本経営管理教育協会が見る中国 第303回--坂本晃(日本経営管理教育協会特別顧問) ● はじめに   私は幼稚園時代から現在で言う「鉄キチ」である。公社時代の日本国有鉄道を受験したが門前払い。しかし趣味として生涯、鉄道に対する興味が失せることはないであろう。夢は小学校時代に乗り継いだ釜山~北朝鮮経由瀋陽~北京直通の新幹線・高速鉄道が実現することである。 ● 東海道新幹線開業50年 JR東海他各社   1940年第15回、日本では第1回目の東京オリンピックは、開催されずに終わったが、25年後の1964年第18回、日本では初の開催になる東京オリンピックに向けて、日本は高度成長を背景に、社会基盤の整備が急ピッチで進められていた。そのひとつに東海道新幹線東京~大阪の別線開業があった。   1964年10月1日(木)開業一番列車午前6時発のひかり号を東京駅で見送り、午前6時30分発のこだま号で静岡まで往復した。東京~新大阪普通車片道2280円は大卒初任給の1割相当額、現在の7%程度に比べて高かったためでもある。   車両は0系、100系、300系、N700系と発達し、営業最高速度は当初210km/hから285kmへ(日本国内での他線区では300km)、帳簿台帳からスマホで予約改札も可能と半世紀の技術と経済の進歩の結果である。東北、上越、山形、秋田、長野、山陽、九州、北陸、さらには新函館も日程が定まりつつある。お客の死亡事故0を永遠にを期待したい。 ● 台湾高速鉄道 台湾高鉄   2012年7月5日(木)台北から左営(高尾339km)を往復した。日欧寄せ集めの高速鉄道である。基本的に別線建設であり、2007年1月5日(金)の開業、300km/h、日本から日本語で指定席を予約可能である。   乗車券は、各駅などの自動販売機で購入できる。グリーン車相当の商務車と普通車があり、台北~左営間普通車で1630台湾ドル(約5500日本円)は、日本に比べて半値である。乗り心地は700系であり、遜色はない。日本に比べて多少空いていると感じた。 ● 韓国高速鉄道 KTX   2013年9月、ソウル大学で開催された学会に参加するため、JR九州の博多~釜山の高速船ビートルと合わせた企画切符で乗る機会を得た。釜山~大田~全州~龍山(ソウル)~釜山と計4回乗車した。基本的にはフランスモデル、機関車牽引タイプであり、客車は静かで揺れが少ないのが特徴である。   指定券は窓口ですぐに発券してもらえる。時間帯にもよるであろうが、ほぼ満席であった。通路頭上にディスプレイがぶら下がっており、案内とCM、映画も流していた。 ● 中国高速鉄道   2014年3月2日(日)北京南駅から上海紅橋駅まで1318km5時間45分、普通車553人民元(約9200日本円)、最高速度305kmに乗車した。比較は東京~博多1174m、5時間9分、2万2320日本円、最高速度は300kmである。今回はグリーン車相当の1等車を利用した。途中での乗客の入れ替えは日本と同程度、全区間乗る人は半分ていどか?   車両は当初日本からの輸入車で営業開始したこともあって、現在では700系相当といえよう。乗車券の購入には身分証明書、外国人はパスポートの提示が必要である。自動販売機では、身分証明書がIC化されているのか、購入できるようである。車内販売の品数は日本よりも少ないが、ビッユフェがあり、中華のお弁当も買える。   2002年9月訪中時に遼寧省葫芦島市郊外で建設途上であった高架橋が瀋陽~北京の新幹線と聞かされてときが中国で初めての高速鉄道の話題であってから、営業開始後、北京南~天津往復、瀋陽~北京、上海~南京南往復、このときは350kmを経験、2011年10月北京南~上海紅橋に次いで今回は7回目であった。   中国の世界最大の高速鉄道網が完成されるのを期待している。   写真は北京南駅の中国高速鉄道。(執筆者:坂本晃・日本経営管理教育協会特別顧問 編集担当:水野陽子)         
私は幼稚園時代から現在で言う「鉄キチ」である。公社時代の日本国有鉄道を受験したが門前払い。しかし趣味として生涯、鉄道に対する興味が失せることはないであろう。夢は小学校時代に乗り継いだ釜山~北朝鮮経由瀋陽~北京直通の新幹線・高速鉄道が実現することである。
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2014-04-23 10:45