業界最低コストの「SBI・Vシリーズ」が誕生、SBIアセットが「全米株式」と「米国高配当株式」を新設

業界最低水準の運用コスト(信託報酬)を実現した「SBI・バンガード」が「SBI・V」と名称を改め、シリーズとして新ファンドが設定されることになった。SBIアセットマネジメントが設定する新ファンド「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」と「SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド」が、6月15日からSBI証券で販売開始される。設定は、ともに6月29日。ともに、購入時手数料なし、さらに、全米株式、米国高配当株式に投資するインデックスファンドとしては、既存の同種のインデックスファンドの信託報酬率を下回る業界最低水準の手数料率で登場する。
SBIグループと米国のインデッスクファンド最大手のバンガードは、2019年9月に「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」を設定し、実質的な信託報酬率が年0.1%を下回る年0.0938%(税込み)という手数料率を打ち出して、業界に衝撃を与えた。その後、業界最低水準の手数料率をめざす三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」が税込み年0.0968%で続いたものの並ぶところまでは届かず、最低水準の信託報酬の地位を守っている(期間限定で信託報酬をゼロにした野村アセットマネジメントの「野村 スリーゼロ先進国株式投信」を除く)。このコストパフォーマンスが評価され、「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」は設定から、わずか1年7カ月余りで純資産残高が2000億円を超えるファンドに成長した。
新設の2ファンドは、「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド(愛称:SBI・V・全米株式)」が、「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」を投資対象とし、米国株式市場全体の値動きに連動する投資成果をめざす。投資するETFの信託報酬を加味した実質的な信託報酬は、年0.0938%(税込み)で、類似インデックスファンドとして「楽天・全米株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」があるが、そのファンドの実質的な信託報酬の年0.162%(税込み)を大きく下回る水準になった。
また、「SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド(愛称:SBI・V・米国高配当株式)」は、「バンガード・米国高配当株式ETF」を投資対象とし、米国株式の高配当銘柄の値動きに連動する投資成果をめざす。実質的な信託報酬率は年0.1238%(税込み)で、類似インデックスファンドである「楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・バンガード・ファンド(米国高配当株式)」の年0.192%(税込み)を大きく下回る水準になった。
なお、「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」は、「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」に名称を変更する予定で、「SBI・Vシリーズ」として、米国を代表する米国株ファンドに、業界で最も低いコストで投資ができるインデックスファンドシリーズになる。(写真はイメージ。イメージ写真提供:123RF)(情報提供:モーニングスター社)
業界最低水準の運用コスト(信託報酬)を実現した「SBI・バンガード」が「SBI・V」と名称を改め、シリーズとして新ファンドが設定されることになった。(写真はイメージ。イメージ写真提供:123RF)
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2021-05-28 19:15