マルマエは強基調への可能性、今期業績再増額の可能性も支援材料

  精密部品加工のマルマエ <6264> (東マ)の株価は全般地合い悪化も影響して水準を切り下げたが、足元では出直りの動きを強めている。今期(14年8月期)業績再増額の可能性も支援材料であり、強基調へ転換して出直り展開だろう。   半導体やFPD(フラットパネルディスプレー)などの製造装置に使用される真空部品や電極などの精密加工事業を展開し、新規分野として光学装置分野も強化している。   4月11日発表の今期(14年8月期)第2四半期累計(9月~2月)業績(非連結)(3月28日に3回目の増額修正)は売上高が前年同期比20.0%増の7億01百万円、営業利益が同36.6%増の1億09百万円、経常利益が同18.8%増の1億03百万円、純利益が同30.8%増の1億12百万円だった。   分野別の受注高はFPD分野が2億円、半導体分野が3億64百万円、その他分野が2億91百万円、売上高はFPD分野が2億40百万円、半導体分野が3億45百万円、その他分野が1億円だった。半導体分野では既存顧客からの受注が拡大し、FPD分野は液晶製造装置メーカーからの真空装置部品、新規分野は光学関連装置メーカーからの大口案件も寄与した。利益面では生産性改善効果に加えて特別利益での補助金収入も寄与した。   通期の見通し(3月28日に利益を2回目の増額修正)は、売上高が前期比16.1%増の13億50百万円、営業利益が同5.3%減の1億20百万円、経常利益が同18.3%減の1億05百万円、純利益が同36.8%増の1億12百万円としている。   半導体分野の受注が増加傾向であり、将来の損失可能性を見積もっていた受注損失引当金の計上額が見込みより減少したため、前回予想に比べて営業利益と経常利益は減益幅が縮小し、純利益は増益幅が拡大する見込みだ。第2四半期累計の利益は通期見通しをほぼ達成しているため、通期利益は3回目の増額の可能性があるだろう。   14年3月度の月次受注残高(速報値)を見るとFPD分野が49百万円、半導体分野が70百万円、その他が61百万円、合計が1億81百万円(前月比33.2%減少、前年同月比2.4%増加)となった。半導体分野の受注・出荷検収が好調に推移し、光学分野も出荷検収が本格化した。FPD分野の受注も回復傾向だ。今後の見通しとしては、半導体分野の受注・売上の増加が継続する見込みとしている。   株価の動き(14年3月1日付けで株式100分割)を見ると、3月24日の直近安値560円から3月31日の665円まで急反発した。その後4月中旬に560円台まで調整したが、3月安値を割り込むことなく足元では600円近辺まで戻している。下値を切り上げて出直り態勢のようだ。   4月23日の終値598円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS64円19銭で算出)は9~10倍近辺である。週足チャートで見ると550円~560円近辺が下値支持線の形であり、日足チャートで見ると25日移動平均線突破の動きを強めている。下値を確認して強基調へ転換した可能性があり出直り展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
精密部品加工のマルマエ<6264>(東マ)の株価は全般地合い悪化も影響して水準を切り下げたが、足元では出直りの動きを強めている。
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2014-04-24 09:15