ジョルダンは高値肉薄、2Q決算発表を先取りして割安修正買いが再燃
ジョルダン <3710> (JQS)は、8円高の650円と3日ぶりに反発し、1月6日につけた年初来高値661円に肉薄している。同社は、5月14日に今9月期第2四半期(2Q)累計決算の発表を予定しているが、今年2月に開示した今期第1四半期(1Q)業績が、期初予想の2Q累計業績に対して順調な利益進捗率を示したことから業績上ぶれ期待を高めて割安修正買いが再燃している。昨年12月に発売した2020年の東京オリンピックにも対応した新商品「乗換案内Biz」の業績押し上げ効果にも注目が集まっている。
■昨年12月発売の「乗換案内Biz」の押し上げ効果も注目
同社の今期1Q業績は、前年同期比20%減収、0.7%経常増益と増減マチマチで着地したが、純利益は、1億600万円(前年同期は2600万円の赤字)と黒字転換し、期初予想の2Q累計純利益1億4500万円(前年同期比3.9倍)に対して73%の進捗率と目安の50%を上回った。売り上げは、エキスプレス・コンテンツバンクが、連結子会社から持分法適用会社に変わったことで続落したが、利益は、営業費用の減少や持分法による投資利益発生などの寄与で増益転換し、純利益は、一部連結子会社において自己株式を取得し負ののれん発生益を計上、前年同期発生ののれん償却額が一巡したことで黒字転換した。
同社の今9月通期業績は、前期の期中の下方修正・減収減益業績から増収増益転換、売り上げ43億5000万円(前期比0.9%増)、経常利益5億1000万円(同14%増)、純利益3億円(同13%増)と予想されており、5月14日の決算発表で2Q累計業績を含めてこの期初予想を上ぶれるか注目されている。
とくに昨年12月に発売の「乗換案内Biz」は、消費税増税対応の旅費精算の法人向け新商品であるとともに、中国語、韓国語、英語などの多言語対応のマルチメディア商品となっており、外国人旅行者や東京オリンピック向けに新規需要を開拓する可能性があり、注目材料となる。
■PER11倍台、PBR0.9倍の割安修正で昨年来高値も視野
株価は、昨年11月の「乗換案内Biz」の発売発表で2度のストップ高を演じて12月の700円高値まで買い上げられ、年明け後は年初来高値から581円まで調整、25日移動平均線をサポートラインに高値へのキャッチアップを強めてきた。PERは11倍台、PBRは0.9倍となお割安であり、昨年12月高値抜けから同4月の昨年来高値880円を視野に入れよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ジョルダン<3710>(JQS)は、8円高の650円と3日ぶりに反発し、1月6日につけた年初来高値661円に肉薄している。
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2014-04-24 11:15