中国民間が対日訴訟で初の勝訴 商船三井が中国に40億円支払い
中国上海海事法院がこのほど、商船三井が中国で保有する28万トンの船舶「バオスティール・エモーション」を差し押さえた件で、上海海事法院は「商船三井は23日、判決で確定した義務を全面的に履行した」として、現地時間24日午前8時30分をもって「バオスティール・エモーション」に対する差し押さえを解除したと発表した。
中国上海海事法院は、損害賠償など29億1647万7260.80円、裁判費用など242万931.41元(約4000万円)が支払われ、差し押さえは解除したと発表した。
中国メディアの新浪は、「業務への支障を避け、差し押さえ問題を早急に解決するため、商船三井は上海海事法院に約40億円を支払った」と報じた。約40億円のうち、29億円が中国の船会社への損害賠償で、11億円が金利等にあたるという。
解放軍報によれば、1988年に中国の船会社経営者の親族が船舶三井に対して、1930年代に日本の海運会社に貸し出した船の賃貸料が未納であるとして提訴した。上海海事法院は2007年12月、船舶三井に対して約1億9000万元(約29億円)を支払うよう命じていた。
中国民間保釣連合会会長で、中国民間対日賠償連合会会長の童増氏によれば、商船三井の船舶に対する差し押さえは「中国の民間人が対日訴訟で勝訴した初めての例」という。(編集担当:村山健二)
中国上海海事法院がこのほど、商船三井が中国で保有する28万トンの船舶「バオスティール・エモーション」を差し押さえた問題で、上海海事法院は「商船三井は23日、判決で確定した義務を全面的に履行した」とし、現地時間24日午前8時30分をもって「バオスティール・エモーション」に対する差し押さえを解除したと発表した。
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2014-04-24 11:15