中国の楽器輸出額、対EUで2年連続下落も・・・対ドイツ「ピアノ」は微増=中国報道

中国メディア・中国新聞社は22日、中国の楽器業界にとって2番目の輸出市場である欧州向け楽器輸出額が2年連続で下落傾向にあると報じた。
記事は、2013年の中国の楽器輸出額16億6100万米ドル(約1661億円)のうち対EU輸出額が3億7700万ドル(約377億円)で前年同期比7.57%減となったことを紹介。楽器輸出全体に占めるEU向け輸出の割合も、10年の27.84%から22.17%と大きく減少したと伝えた。
欧州に輸出される中国製楽器で最も多いのは電子楽器で、全体の36%前後を占める。昨年、欧州経済の影響を受けたことが、輸出減少の原因とみられる。
国別では、ドイツ、英国、オランダが主な楽器輸出先となっており、特にドイツ向け輸出は対EU輸出額の3割以上を占める。EU向け楽器輸出が全体的に減少するなかで、ドイツ向けのピアノ輸出額は前年同期比+1.79%と微増した。
中国製の楽器はかつて「安かろう悪かろう」で使い物にならないものが多かった。最近では欧米の楽器商が中国の楽器メーカーと契約して中国製楽器を輸入、販売するケースが増えてきた。欧米や日本の楽器製造技術に比べるとまだまだ荒削りと言えそうだが、欧米をはじめとする海外顧客の声が反映されることにより、徐々に質を高めつつあるようだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディア・中国新聞社は22日、中国の楽器業界にとって2番目の輸出市場である欧州向け楽器輸出額が2年連続で下落傾向にあると報じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-04-24 13:15