フランスベッドHDは下値固め完了感、好業績を評価して反発のタイミング

  介護・福祉関連用具のフランスベッドホールディングス <7840> の株価は、全般地合い悪化も影響して水準を切り下げたが、足元では下値固め完了感を強めている。好業績を評価してレンジ下限から反発のタイミングだろう。なお5月15日に決算発表を予定している。   04年に純粋持株会社へ移行して、メディカルサービス事業(介護・福祉関連用具のレンタル・販売、介護予防の通所介護施設「悠々いきいき倶楽部」運営など)、インテリア健康事業(家庭用高級ベッド、医療・介護用ベッド、リハビリ商品など)、その他事業(日用品雑貨販売など)を展開している。   成長分野のシニア・シルバービジネスに経営資源をシフトして、医療・介護用電動リクライニングベッド・マットレス、高齢者向け「リハテック」ブランドの電動アシスト三輪自転車やハンドル型電動車いす、在宅・病院・福祉施設向け「見守りケアシステム」など、独自の新商品・新サービス投入を強化して介護・福祉用具レンタル市場でのシェア拡大戦略を推進している。さらに新規販売チャネル開拓で病院・施設向け取引も強化する方針だ。   14年3月には「ボディコンディショニングマットレス」シリーズで、東洋紡<3101>と共同開発の新素材「ブレスエアーエクストラTM」を採用したシリーズ2種の発売を発表している。アクティブシニア向けブランド「リハテック」として展開する。   前期(14年3月期)連結業績見通し(13年5月15日公表)は売上高が前々期比5.4%増の536億円、営業利益が同37.0%増の28億円、経常利益が同36.2%増の27億50百万円、純利益が同29.1%増の14億60百万円としている。メディカルサービス事業は介護・福祉市場の拡大、インテリア健康事業は高額消費の好調も追い風となって大幅増益見込みだ。   高性能・高付加価値商品の市場投入や、レンタル分野に対する営業強化策なども寄与して、人員増などのコストアップ要因を吸収する。円安進行に伴って輸入品に対する競争力も回復しているため、今期(15年3月期)も収益拡大基調だろう。   株価の動きを見ると、全般地合い悪化の影響で水準を切り下げ、2月以降は概ね180円~195円近辺のレンジでボックス展開のようだ。4月上旬には195円近辺まで上伸してレンジ上放れの動きを強めたが、再び地合い悪化の影響を受けて4月11日の180円まで調整した。ただし終値で180円を割り込むことなく下値固め完了感を強めている。   4月24日の終値183円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS6円68銭で算出)は27倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間4円50銭で算出)は2.5%近辺、実績PBR(前々期実績の連結BPS165円80銭で算出)は1.1倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んで調整局面だが、180円近辺が下値支持線の形だ。下値固めが完了してレンジ下限から反発のタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
介護・福祉関連用具のフランスベッドホールディングス<7840>(東1)の株価は、全般地合い悪化も影響して水準を切り下げたが、足元では下値固め完了感を強めている。
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2014-04-25 07:30