リチウム電池用銅箔の広東嘉元科技、寧徳時代と子会社設立して年産10万トン銅箔生産拠点建設を発表

 上海証券取引所科創板に上場している広東嘉元科技(688388/上海)は8日、電気自動車用電池世界最大手の寧徳時代新能源科技(300750/深セン)との共同出資で子会社を設立し、年産10万トンの高性能電解銅箔製造プロジェクトを実施することを発表した。  公告によれば、子会社の広東嘉元時代新能源有限公司(仮称)は資本金5億元で、80%にあたる4億元を嘉元科技が、20%にあたる1億元を寧徳時代が出資する。本店所在地は広東省梅州市梅県区で、経営範囲は高性能銅箔の研究開発、生産、販売と関連原料、補助材料の輸出入、卸売、小売業務となる。また、年産10万トンの高性能電解銅箔建設プロジェクトを2期に分けて実施し、第1期、第2期にそれぞれ年産5万トンの生産ラインを建設する。  子会社の設立について嘉元科技は、同社が持つリチウム電池銅箔製造、開発の経験を踏まえ、会社の業務拡大、戦略上の必要性に基づき慎重に判断したものであるとし、重要な顧客であるリチウム電池メーカーの寧徳時代との合弁による共同発展は、リチウム電池銅箔市場の継続的な開拓において大きな戦略的な意義を持つとともに、高性能な銅箔の研究開発に向けた良い基盤をもたらすと説明。会社の将来的な財務状況や業績にもポジティブな影響を生むとの見通しを示した。  嘉元科技は2001年設立の民間企業で、2019年7月に上海科創板に上場した。リチウム電池用の厚さ4.5〜12マイクロメートル高性能電解銅箔やPCB(プリント基板)用電解銅箔の研究開発、生産、販売を手掛ける。2021年1〜9月期の売上高は19億8724万元(前年同期比151.91%増)、純利益は3億9422万元(同238.38%増)。1月20日に発表した2021年12月期の業績予測によれば、純利益が前期比192.59〜233.05%増の4億7926万〜5億4554万元となる見込み。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
上海証券取引所科創板に上場している広東嘉元科技(688388/上海)は8日、電気自動車用電池世界最大手の寧徳時代新能源科技(300750/深セン)との共同出資で子会社を設立し、年産10万トンの高性能電解銅箔製造プロジェクトを実施することを発表した。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-02-08 23:15