化学品メーカーの蔵格鉱業、アルゼンチン塩湖のリチウム採掘権持つカナダ企業と戦略提携合意

 深セン証券取引所メインボードに上場している化学品メーカー、蔵格鉱業(000408/深セン)は9日、アルゼンチンにある塩湖のリチウム採掘権を持つカナダ企業と戦略提携合意を締結したことを発表した。  同社は9日、カナダのウルトラ・リソース社との「単独戦略提携合意」に署名を行なった。ウルトラ・リソース社はリチウム鉱資源の探査、開発を行う企業で、アルゼンチン・カタマルカ州のラグナ・ベルデ塩湖の100%採掘権を所有している。ラグナ・ベルデ塩湖はチリ、ボリビア、アルゼンチンにまたがるアンデス山脈の「リチウム・トライアングル」に位置し、豊富なリチウム資源を持つ。現地調査によれば、リチウムイオンの品位は1270ppmに達する。  今回の合意は、両社によるラグナ・ベルデ塩湖プロジェクトの投資開発に関するもので、蔵格鉱業は採掘や加工に必要な資金を提供する。現在ウルトラ・リソース社が探査作業を進めており、5月の探査作業終了を経て6月末までに出される報告書に基づき両社が改めて細かい提携事項や最終的な合意の締結を行う予定。最終的な合意書の締結後、プロジェクトの開発プランを共同で制定した上で、ラグナ・ベルデ塩湖の開発、生産を行う合弁会社を設立し、共同経営する。  蔵格鉱業は1996年設立の民間企業で、同年6月に玉源控股股フェン有限公司として深センメインボードに上場。2017年に蔵格控股股フェン有限公司に社名変更し、21年12月に現社名の蔵格鉱業股フェン有限公司となった。塩化カリウムをはじめとする化学品を生産、販売し、青海省のチャルハン塩湖に年産200万トンの塩化カリウム生産拠点を持つ。また、年産1万トンの電池用炭酸リチウムの生産拠点も持っている。21年1〜9月期の売上高は20億9938万元(前年同期比76.90%増)、純利益は8億2509万元(同1729.57%増)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
深セン証券取引所メインボードに上場している化学品メーカー、蔵格鉱業(000408/深セン)は9日、アルゼンチンにある塩湖のリチウム採掘権を持つカナダ企業と戦略提携合意を締結したことを発表した。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-02-10 00:00