テレワークやクラウドの拡大がセキュリティ需要の追い風、BBSecの第2四半期決算は過去最高収益更新

 ブロードバンドセキュリティ(BBSec) <4398> は2月10日、2022年6月期の第2四半期決算を発表した。第2四半期累計の売上高は25.5億円(前年同期比22.2%増)、営業利益2.36億円(同73.6%増)、経常利益は2.29億円(同75.2%増)、当期利益1.48億円(同73.5%増)と大幅な増収益となり、売上高、利益ともに第2四半期累計として過去最高を記録した。  部門別の売上高は、「セキュリティ監査・コンサルティング」部門は、金融業界向けの監査ビジネスが順調に推移し、特に、地方銀行を中心とした新規顧客の獲得が進展した。また、今期から加わったゴメス・コンサルティング事業の売上も寄与し、前年同期比77.6%の大幅な増収になった。テレワークやクラウド利用の増加に伴い、セキュリティコンサルティングのニーズが拡大し、また、クレジットカード業界のセキュリティ基準であるPCI DSSの準拠支援や海外送金ネットワークSWIFTのセキュリティ標準への監査支援などが堅調に推移した。特に、SWIFT評価は今期から本格的に開始して地方銀行を中心に既に22社で利用されるなど、顧客が拡大している。  「脆弱性診断」は、顧客数、案件数ともに多い事業だが、人員体制の増強に取り組むことで順調にサービス提供を行い、売上高は前年同期比13.6%増収で、13年連続で増収となり過去最高を更新した。webアプリケーション診断やネットワーク診断などの従来サービスに加え、ランサムウエア対策やクラウド環境の診断といった新たな診断ニーズが急速に拡大した。特に、アマゾンAWSやマイクロソフトのクラウドサービスの拡大に対応したクラウド環境向け診断サービスは前年比2.2倍と重要が急増している。  そして、「情報漏えいIT対策」部門は、マネージドセキュリティサービスと呼ぶ、セキュリティのプロが24時間・365日体制で支援する監視運用サービスの顧客数の拡大に伴う売上が増加するとともに、急増するセキュリティ事故の広がりをうけて、情報漏えい事故調査を行う緊急対応の案件も増加したことで、前年同期比9.9%増収で過去最高になった。セキュリティ監視サービスは、1年以上の契約期間に基づく継続取引者数が順調に拡大している。中でも、エンドポイントセキュリティ製品と呼ばれる「お客さまのPCの挙動を監視する製品」の監視運用サービスの取引者数は前年比3.4倍と急増している。また、情報漏えい事故の調査や、クレジットカードの不正利用等の事故調査を行う、デジタルフォレンジックやPFIと呼ぶ緊急対応案件も、前年同期比で3.8倍と急増している。  通期の業績予想は、21年8月13日にリリースした内容に変更はない。売上高50億円(前期比15.1%増)、経常利益3.86億円(同95.5%増)、当期利益2.68億円(同120.8%増)を見込んでいる。(イメージ写真提供:123RF)
ブロードバンドセキュリティ(BBSec)は2月10日、2022年6月期の第2四半期決算を発表した。売上高、利益ともに第2四半期累計として過去最高を記録した。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-02-10 18:00