日経平均は３５円安で寄り付く、円の強含みが重しに

　２５日の日経平均株価は前日比３５円２７銭安の１万４３６９円７２銭で寄り付いた。ＮＹダウが前日比変わらずで引けるなど手掛かり材料が乏しいなか、ドル・円が１０２円台前半とやや下落したことから、全体的に上値の重い展開となった。 　業種別では、トヨタ自動車 <7203> など自動車株が下落。三菱地所 <8802> など不動産株や、野村ホールディングス <8604> など証券株も軟調。ソニーフィナンシャルホールディングス <8729> など保険株もさえない。 　個別では、ヤフー <4689> を割当先とした第三者割当増資を発表したブックオフコーポレーション <3313> やｉＰＳ細胞の新培養法を開発と報じられた日産化学工業 <4021> 、大幅増益を見込んだ前期業績予想を開示したユナイテッド <2497> などが買い気配スタート。１５年３月期で営業益２９％増を見込んだ日立化成 <4217> なども買われた。 　半面、１５年３月期で減益予想の日立国際電気 <6756> や、日本トリム <6788> 、日本車輌製造 <7102> などは下落している。米子会社の追加改善作業で本年度に約３０億円の費用を見込むとしたテルモ <4543> も軟調。（編集担当：宮川子平）