厦門タングステン業、電池材料・レアアース各事業が好調で21年12月期は前期比90%超の増益

上海証券取引所のメインボードに上場している、厦門タングステン業(600549/上海)は15日に2021年12月度の業績速報を発表し、前期比で大幅な増収増益となったことを明らかにした。
同社は1997年設立で2002年に上海メインボードに上場した。タングステン精鉱、タングステン・モリブデンの中間製品や粉末、硬質合金、切削工具、各種レアアース酸化物、レアメタル、発光材料、リチウム電池などの新エネルギー材料の生産、販売、開発のほか、レアアース投資、不動産開発を手掛ける。
速報によれば、2021年12月期の売上高は189億6374万元で前期比67.91%増、純利益は6億1410万元で同92.04%増となった。
タングステン・モリブデン事業では市場ニーズの増加にともない販売量と価格が前年より上昇する中で製品のハイエンド化に取り組んだことで製品の利益創出能力が高まり、売上高が同約45.39%増の約109億5700万元、利益総額が同約74.61%増の約14億元となった。
電池材料事業では、コバルト酸リチウム製品の開発を強化したことで製品の競争力を高めて販売量が増加した。また、三元系リチウム電池材料は電気自動車業界好調の影響を受けて生産、販売ともに旺盛となり、高効率、高電圧という製品の強みもあって売上を大きく伸ばした。電池材料の売上高は同約93.68%増の約159億1300万元、利益総額は同約130.32%増の約6億4100万元だった。
レアアース事業では、製品の品質向上と原材料価格の上昇に伴うレアアース製品価格値上がりにより売上と利益がいずれも大きく増加した。売上高は同約56.98%増の約48億400万元、利益総額は同約154.34%増の約2億2900万元となっている。不動産事業では売上高が同約11.23%増の約1億6800万元だった一方で、約3億2800万元の損失が出た。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
上海証券取引所のメインボードに上場している、厦門タングステン業(600549/上海)は15日に2021年12月度の業績速報を発表し、前期比で大幅な増収増益となったことを明らかにした。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-02-14 23:00