【上海IPO】排ガス浄化触媒の中触媒新材料、初値は公開価格を2.89%上回る

分子ふるい・触媒材料を手掛ける中触媒新材料(688267/上海)が2月16日に上海証券取引所科創板に新規上場した。公開価格41.90元に対し初値は2.89%高い43.11元だった。
同社は2008年設立の民営企業。中国における主要な触媒メーカーであり、特殊電子ふるいおよび触媒の新材料製品の研究開発、生産、販売や、化学工業技術・工程関連サービスの提供を手がけており、環境保護、エネルギー化学工業をはじめとする業界を顧客に持つ。工業用触媒、自動車排ガス浄化触媒を主力商品としており、2021年1〜6月期時点で移動発生源(自動車)脱硝分子ふるい製品が同社の売上高全体の70%以上を占める。これまでに144件の特許を取得し、独総合化学メーカー大手BASFと次世代脱硝分子ふるい技術で提携関係にあるほか、国内研究機関とのも積極的に提携するなど高い技術力と開発力を持ち、充実した触媒生産体系や製品ラインナップを揃える強みを持つ。
2020年12月期の売上高4億5962万元(同期比21.91%増)、純利益は9183万元(同71.82%増)。は2021年1〜9月期の売上高は4億3317万元(前年同期比71.91%増)、純利益は1億1593万元(同118.99%増)。
新規上場に伴い調達予定の7億8442万元(約143億円)は、約55%の4億2800万元を環境保護新材料および中間体プロジェクトに、約45%の3億5636万元を特殊分子ふるい、環境保護型触媒、自動車排ガス浄化触媒産業化プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
分子ふるい・触媒材料を手掛ける中触媒新材料(688267/上海)が2月16日に上海証券取引所科創板に新規上場した。公開価格41.90元に対し初値は2.89%高い43.11元だった。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-02-16 15:15