【上海IPO】体外診断製品卸の合富中国、初値は公開価格を20%上回る5.03元

 体外診断製品卸のコウェルス・メディカル・チャイナ(合富中国、603122/上海)が2月16日に上海証券取引所メインボードに新規上場した。公開価格4.19元に対して初値は20.05%高い5.03元だった。  同社は2000年設立の中国企業と外資の合弁企業。医療流通分野の卸売業者で、国内外1000あまりのメーカーの体外診断試薬および消耗品約1万7000点を取り扱っており、中国本土の大病院をはじめ、中華圏の医療機関に卸している。また、放射線治療などの先進機器の販売代理業務も手がけており、アキュレイ、ティアサイエンス、ビューレイといったメーカーと提携している。同社が扱う体外診断製品は免疫診断、生化学診断、臨床検査、即時検査、分子診断、病理学、微生物検査、血液源安全モニタリングなどの分野に及び、体外診断製品の売上が全体の9割前後を占める。  2020年12月期の売上高は10億8902万元(前期比4.02%増)、純利益7255万元(同8.06%増)は2021年1〜9月期の売上高は8億9910万元(前年同期比18.56%増)、純利益は5375万元(前年同期比21.87%増)。  新規上場に伴い調達予定の3億5969万元(約65億7000万元)は、約39%の1億4150万元を医療検査集約化販売、腫瘍放射線治療ハイテク機器導入プロジェクトに、約9%の3219万元を情報化アップグレードおよび中台間病院物資管理交流センタープロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
体外診断製品卸のコウェルス・メディカル・チャイナ(合富中国、603122/上海)が2月16日に上海証券取引所メインボードに新規上場した。公開価格4.19元に対して初値は20.05%高い5.03元だった。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-02-16 16:00