【深センIPO】インフルワクチン生産の華蘭生物疫苗、初値は公開価格を31.86%上回る

ワクチン企業の華蘭生物疫苗(301207/深セン)が2月18日、深セン証券取引所創業板に新規上場した。公開価格56.88元に対し、初値は31.86%高い75.00元だった。
同社は2005年創設の民間企業。ヒト用ワクチンの研究開発、生産、販売を行なっており、これまでにインフルエンザウイルスプリットワクチン、4価インフルエンザスプリットワクチン、A/H1N1型インフルエンザスプリットワクチン、組み換え沈降B型肝炎ワクチン(酵母由来)、ACYW135髄膜炎菌多糖結合型ワクチン、A群C群脳膜炎菌多糖ワクチンなどを発売しているほか、新型コロナウイルス不活化ワクチン(vero細胞)、フリーズドライ鼻噴霧型組み換え新型コロナ弱毒化生ウイルスワクチンの前臨床研究を進めている。2020年のインフルエンザワクチン国内シェアは約40%、4価インフルエンザスプリットワクチンの国内シェアは約61%となっており、いずれも業界トップ。
2020年12月期の売上高は24億2632万元(前期比131.30%増)、純利益は9億2490万元(同146.45%増)。2021年1〜9月の売上高は13億9283万元(前年同期比25.71%増)、純利益は5億2816万元(同28.27%増)。
新規上場に伴い調達予定の24億9502万元(約453億円)は、約43%の10億8426万元をインフルエンザワクチン開発および産業化、既存製品供給保障能力拡張プロジェクトに、約3%の8600万元を、フリーズドライヒト用狂犬病ワクチン開発および産業化プロジェクトに、約11%の2億7425万元を混合細菌ワクチン開発および産業化プロジェクトに、約30%の7億6080万元を新型コロナワクチン開発および産業化プロジェクトに、約12%の2億8970万元を新型コロナワクチン研究プラットフォーム建設プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
ワクチン企業の華蘭生物疫苗(301207/深セン)が2月18日、深セン証券取引所創業板に新規上場した。公開価格56.88元に対し、初値は31.86%高い75.00元だった。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-02-18 13:30