【深センIPO】スマートシティシステムの浙江華是科技が23日に公募開始、1901万株発行予定

深セン証券取引所の創業板への上場を目指している、浙江華是科技(301218/深セン)は2月23日に新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。1901万株を発行予定、公募価格は33.18元で、公募終了後速やかに上場する見込みだ。
同社は1998年設立の民営企業で、2016年に株式会社化した。スマートシティ業界の顧客向けに情報化システムインテグレーションおよび技術サービスを提供するハイテク企業である。創業時は工業用自動制御製品を主業務とし、その後関連ソフトウェアの開発を経て2006年頃よりスマートシティ向けシステムインテグレーション事業に本格的に乗り出した。長年にわたる研究開発や大型プロジェクトの経験により、人工知能(AI)画像識別、アプリケーションソフト設計などの分野で自前の重要技術を持っており、目論見書発行時点で31件の特許、179件のソフトウェア著作権を所有している。
スマート都市情報化ソリューションはデータ収集部分、データ伝送部分、データの交換、共有、保存部分、アプリケーション部分という4つの階層に分けられ、同社は主にアプリケーション部分のシステム開発を手掛けると同時に、全体的な枠組みの計画や設計にも関わっている。アプリケーション部分は主に公安などのスマート行政、ライフラインや医療などのスマート民生、スマート建築システムの3領域に分かれ、ニーズにあった各種システム、アプリケーションを提供している。
中国では2012年の第18回共産党大会以降、党と政府が新たなスマートシティ建設を重視するようになり、2020年時点で累計749都市でスマートシティのテスト運営が行われている。これに伴いスマートシティ関連プロジェクトの数も急増し、国内の関連支出額も2020年に前年比16.26%増となる266億米ドルに達した。2019年における同社の中国スマートシティ市場シェアは0.26%となっている。浙江省内では一定のシェアを獲得しているが、省内の売上が全体の9割前後を占めているなど、省外の市場開拓が大きな課題の一つだ。
2021年12月期の売上高は5億2437万元(前期比12.09%増)、純利益は5999万元(同19.41%増)となっている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
深セン証券取引所の創業板への上場を目指している、浙江華是科技(301218/深セン)は2月23日に新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。1901万株を発行予定、公募価格は33.18元で、公募終了後速やかに上場する見込みだ。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-02-21 18:00