パワー半導体デバイスの江蘇宏微科技、新エネやEV分野の需要増で21年12月期は前期比で大幅な増収増益

上海証券取引所の科創板に上場している、パワー半導体デバイスメーカーの江蘇宏微科技(688711/上海)が2月24日に2021年12月期の業績速報を発表し、前期比で大幅な増収増益となったことを明らかにした。
同社は2006年設立の民営企業で12年に株式会社化、21年9月に上海科創板に上場した。IGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)、FRED(高速リカバリエピタキシャルダイオード)を主とするパワー半導体チップ、ディスクリート素子、モジュール、電源システムの設計、開発、製造、販売を手掛けている。
速報によれば、2021年12月期の売上高は5億2316万元で前期比57.76%増、純利益は6382万元で同139.62%増となった。
好調な業績の背景について同社は、中国でカーボンオフセットおよびカーボンニュートラル政策、国産品への置き換え政策が進む中で、新エネルギー、電気自動車、工業の自動制御分野が急速に発展し、国産のIGBT、FREDパワー半導体素子の需要が旺盛になっていることを挙げ、良好な市場環境においてチップやモジュール技術の改良、革新を積み重ね、豊富な製品ラインナップと大規模生産能力、専門的かつ高効率の応用技術サービス能力を実現したと説明。特に変圧器、太陽光発電、電気自動車関連製品や、カスタマイズ製品の注文が増え、売上を大きく押し上げたとしている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
上海証券取引所の科創板に上場している、パワー半導体デバイスメーカーの江蘇宏微科技(688711/上海)が2月24日に2021年12月期の業績速報を発表し、前期比で大幅な増収増益となったことを明らかにした。(イメージ写真提供:123RF)
china,economic,688711,sh
2022-02-24 23:45