中石化石油工程技術服務、子会社がウガンダでの総額6億ドル石油・ガス集中輸送システム建設受注

 上海証券取引所のメインボードに上場している中石化石油工程技術服務(600871/上海)は2月25日、子会社が約6億ドルのウガンダでの石油・ガス集中輸送システム建設プロジェクトを受注したことを発表した。  同社は、子会社の中国石化集団国際石油工程有限公司と仏エネルギー大手トタルエナジーズのウガンダ法人との間で、ウガンダのティレンガ地域における石油ガス集中輸送システムのEPSCC(設計・調達・建設・試運転)プロジェクトの主契約が締結されたことを明らかにした。工期は76か月で、契約金額は6億1100万米ドル。人民元に換算すると約38億7000万元で、中石化石油工程技術服務の2020年における売上高の5.69%に相当する金額となる。  ティレンガ地域には5か所のオイルプール、31か所の油井密集現場(油井426本)が存在し、原油の年間生産量は約1000万トンにのぼる。プロジェクトではこれらの油井から集中処理ステーションにつながる集中輸送システムおよび油田設備の設計、調達、施工、試運転を国際石油工程有限公司が担当する。  プロジェクトについて中石化石油工程技術服務は、東アフリカ市場におけるさらなる業務開拓、市場規模の持続的な拡大に向けた新たな局面を切り開くものであると説明している。  同社は1993年に儀征化繊股フェン有限公司として設立し、94年3月に香港証券取引所に上場(01033/香港)、95年4月に上海メインボードに上場した。その後、中国石油化工集団(シノペック)の子会社となり、2001年に中国石化儀征化繊股フェン有限公司に、15年には現社名に変更した。現社名への変更に際し、主業務が化学繊維製造から石油・ガスエンジニアリングへと変わっている。  2021年1〜9月期の売上高は467億1389万1千元(前年同期比0.6%増)、純利益は3億2034万1千元(同38.3%増)。同社が1月に発表した業績予測によれば、2021年12月期の純利益は前期比127.85%増の1億8000万元前後となる見込み。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
上海証券取引所のメインボードに上場している中石化石油工程技術服務(600871/上海)は2月25日、子会社が約6億ドルのウガンダでの石油・ガス集中輸送システム建設プロジェクトを受注したことを発表した。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-02-25 23:45