アラミド・スパンデックス製造の煙台泰和新材料、21年12月期は大幅な増収増益

深セン証券取引所のメインボードに上場しているアラミド・スパンデックス合成繊維製造の煙台泰和新材料(002254/深セン)が2月25日に2021年12月期の業績速報を発表し、前期比で大幅な増収増益となったことを明らかにした。
同社は1993年設立で、97年に株式会社化。2008年6月に煙台氨綸股フェンとして深センメインボードに上場し、11年に現社名に変更した。アラミド繊維、スパンデックス製品の研究開発、生産、販売を主業務とする。スパンデックス繊維では通常製品のほか、耐塩素、耐高温、抗菌、難燃など様々な特性を備えた各種製品を生産し、主に服飾品やマスク、防護服、包帯などの医療衛生用品に利用されている。
速報によれば、2021年12月期の売上高は44億57万元(前期比80.48%増)、純利益は2億6067万元(同274.16%増)となった。
大幅な増収増益を実現した要因について同社は、新型コロナの感染が落ち着いたことで製品需要が回復してスパンデックス製品の販売価格が大幅に上昇し、その中で生産能力の拡充、新規顧客の開拓、販売構成の最適化を進めてスパンデックス製品の売上と利益を増加させたと説明した。また、メタアラミド繊維では末端需要が旺盛で販売量が増加したほか、防護用高性能メタアラミドの年産4000トンプロジェクトが生産開始した。
パラアラミド繊維では、1〜9月期に新型コロナで停滞した経済の回復、EUによる追加関税発動前の需要増などの影響により、光通信分野で供給が追いつかない状態となった。また、ゴムや民間用製品の需要も好調で、生産体制の改善によるコスト低減も相まって売上が増えるとともに、利益率が大きく高まった。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
深セン証券取引所のメインボードに上場しているアラミド・スパンデックス合成繊維製造の煙台泰和新材料(002254/深セン)が2月25日に2021年12月期の業績速報を発表し、前期比で大幅な増収増益となったことを明らかにした。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-02-26 23:30