【香港IPO】不動産開発の金茂グループからスピンオフして金茂服務が公募1億株

香港メインボードへの上場をめざす金茂服務(0816)の公募が3月2日に終了した。公募株数は約1億141万株で、募集レンジは7.52香港ドル~8.14香港ドル。3月9日に公開価格を決定し、3月10日に上場を予定している。
同社は、中国金茂控股集団(0817/香港)からスピンオフした高級不動産の管理、および、都市運営を行う不動産管理会社。高級住宅用不動産、また、オフィスビルやショッピングモール、学校などの公共施設からなる商業施設の管理・運営を行っている。2021年9月30日現在、管理下にある総延べ面積は約2320万平方メートル。中国の収益不動産物件の約0.07%に相当し、不動産業界での収益シェアは約0.15%。1平方メートル当たりの収益で第5位にランクされる。北京-天津-河北地域に本社を置くプロパティマネジメント会社ではトップ100にランクされ、高級不動産物件の管理で第2位に位置付けられている。
中国において大規模かつハイエンド商業用不動産プロジェクトの開発・運営を行っている金茂控股集団は、公募後においても、金茂控股集団が約67.5%を保有する筆頭株主であり続ける。今後は、金茂控股集団が不動産開発を主として行い、同社は完成後の物件の管理を行うことによって、金茂グループとして一体となった事業運営を行っていく。
また、金茂控股集団は、SASAC(中華人民共和国国務院国有資産監督管理委員会)の監督下にある中国中化集団(Sinochem)の子会社として上海、北京、珠海で不動産開発を行っている。金茂グループ、および、Sinochemグループが開発した物件の管理運営による売上高は、2018年~20年の総売上高の93%程度を占めている。
2021年12月末時点で総契約面積は266物件で5760万平方メートルだが、うち、200物件、4390万平方メートルは金茂グループ、および、Sinochemグループが開発した物件であり、66物件、1370万平方メートルは、その他の開発業者が開発した物件になっている。
2020年12月期の売上高は9.44億人民元(前期比19.77%増)、税前利益は1.07億人民元(同221.83%増)。21年9月期の9カ月間の売上高は10.49億人民元(前年同期比57.62%増)、税前利益は1.53億人民元(同105.52%増)。(イメージ写真提供:123RF)
香港メインボードへの上場をめざす金茂服務(0816)の公募が3月2日に終了した。3月10日に上場を予定している。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-03-03 10:45