【北京IPO】半導体向け石英ガラス製品の北京凱徳石英、初値は公開価格を15%上回る23.00元

 石英ガラス製品メーカーの北京凱徳石英(835179/北京)が3月4日、北京証券取引所メインボードに新規上場した。公開価格は20.00元に対し、初値は15%高い23.00元だった。取引開始後は徐々に値を下げ、終値は同1.90%高の20.38元だった。  同社は1997年設立の民営企業で、2015年に株式会社した。石英機器、石英管、石英ボートなど石英ガラス製品の研究開発、生産、販売を主業務としており、製品は半導体集積回路(IC)チップ分野、太陽光発電分野を始めとする広い分野で利用されている。売上構成は半導体ICチップ向け石英製品が約70%、太陽光発電用石英製品が約30%。中国本土だけでなくドイツ、米国、台湾にも販売されており、製品の種類は100種類ほどにのぼる。中国国内の市場シェアは1.68%で、競合する中国企業の中は大きなシェアを持つ。一方で、売上のほとんどはローエンド向け製品であり、ハイエンド向け製品の開発を強化して競争力を高めることが当面の大きな課題だ。    2020年12月期の売上高は1億6352万元(前期比5.84%増)、純利益は3444万元(同6.12%増)2021年1〜9月期の売上高は1億2046万元(前年同期比1.38%減)、純利益は3022万元(同41.35%増)。  新規上場に伴い調達予定の2億7000万元(約49億円)は、すべてハイエンド石英製品産業化プロジェクトに使用する。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
石英ガラス製品メーカーの北京凱徳石英(835179/北京)が3月4日、北京証券取引所メインボードに新規上場した。公開価格は20.00元に対し、初値は15%高い23.00元だった。取引開始後は徐々に値を下げ、終値は同1.90%高の20.38元だった。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-03-04 17:15