ウォーターダイレクトは決算発表を先取り今期業績の増益転換を期待して反発

  ウォーターダイレクト <2588> (東2)は、10円高の614円と5日ぶりに反発して始まり、2月4日につけた年初来安値540円から底上げしている。同社は、5月9日に3月期決算の発表を予定しているが、期中に下方修正して減益転換した前2014年3月期業績は織り込み済みとして、今2015年3月期業績の増益転換を期待、2期ぶりの過去最高純益更新が観測されていることから下げ過ぎ訂正買いが再燃している。星野リゾートの高級日本旅館2館に同社の富士山の天然水「CLYTIA25」を提供したことも、今期の新規顧客拡大につながるとして見直されている。 ■光通信との合弁会社で法人顧客を開拓しテレマーケティング強化   同社の前2014年3月期業績は、昨年11月に下方修正され、純利益が、期初予想の3億7000万円から2億7000万円(前々期比24%減)へ引き下げられ、前々期の過去最高から減益転換する。新規顧客の獲得件数や既存顧客の需要期の夏場の追加注文が期初計画を下回り、富士吉田工場の能力増強に伴う一時的な作業効率の低下、業容拡大に向けた販管費の負担増が重なったことなどが要因となった。   これに対して今2015年3月期業績は、光通信 <9435> と今年1月に設立した合弁会社アイディール・ライフ(東京都新宿区)によるテレマーケティング強化や法人顧客開拓などで新規顧客が増加、増強工場のフル寄与などから増益転換が有力視されており、東洋経済会社四季報春号では純利益を3億6000万円、2期ぶりの過去最高更新と観測している。5月9日の決算発表が注目される。 ■25日線固めを続け前期推定PERは15倍台と下げ過ぎを示唆   株価は、昨年11月の前期業績の下方修正でストップ安を交えて520円安値まで突っ込み、光通信との合弁会社設立では、今度はストップ高を交えて年初来高値799円まで急伸、その後の調整安値540円からは東証第2部への市場変更などを支えに25日移動平均線水準の600円台固めへと持ち直した。前期推定ベースのPERでも15倍台と下げ過ぎを示唆しており、一段の戻りを試そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ウォーターダイレクト<2588>(東2)は、10円高の614円と5日ぶりに反発して始まり、2月4日につけた年初来安値540円から底上げしている。
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2014-04-25 09:45