【上海IPO】コンピュータビジョンの北京格霊深瞳信息技術、初値は公開価格を3.77%下回る

コンピュータビジョンに特化したAI製品を手掛ける北京格霊深瞳信息技術(688207/上海)が3月17日、上海証券取引所の科創板に新規上場した。公開価格39.49元に対し、初値は3.77%低い38.00元だった。同社は直近決算で利益を計上できておらず、市場の厳しい評価にあった。取引開始後はさらに下落が続き、34元台まで値を下げている。終値は公開価格を5.14%下回る37.46元だった。
同社は2013年設立の民営企業で、20年に株式会社化した。コンピュータビジョンとビッグデータ解析を利用シーンと深く融合させ、都市管理、スマート金融、小売、スポーツ・健康、軌道交通運営管理などの分野向けに人工知能(AI)製品やソリューションプランを提供する。中国国内では早い時期から行動分析装置、カメラ、顔認証、サーモグラフィ設備などのフロントエンド製品を駆使したコンピュータビジョン分野の研究開発に取り組み、数多くの自己開発アルゴリズムを有している。
2021年12月期の売上高は2億9356万元(前期比20.95%増)、純損失は6841万元(同12.14%損失減)。22年1〜3月期の業績予測は、売上高が5452万〜6599万元(前年同期比194.25〜256.19%増)、純損失は1312万〜1968万元(同53.66〜69.11%損失減)となっている。
新規上場により調達予定の10億元(約187億円)は、約34%の3億4475万元をAIアルゴリズムプラットフォームの改良プロジェクトに、約16%の1億5525万元をAIイノベーション研究開発プロジェクトに、20%の2億元を販売サービス体系改善プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
コンピュータビジョンに特化したAI製品を手掛ける北京格霊深瞳信息技術(688207/上海)が3月17日、上海証券取引所の科創板に新規上場した。公開価格39.49元に対し、初値は3.77%低い38.00元だった。取引開始後はさらに下落が続き、34元台まで値を下げている。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-03-17 12:00