【上海IPO】管制航法システムの北京理工導航控制科技、初値が公開価格を15.66%下回る

軍用管制航法システムを手掛ける北京理工導航控制科技(688282/上海)が3月18日、上海証券取引所の科創板に新規上場した。公開価格は65.21元に対して、初値は15.66%低い55.00元だった。終値は同15.04%低い55.40元だった。
同社は2012年設立の民営企業で、20年に株式会社化した。管制航法システムおよび関連部品の研究開発、生産、販売、およびナビゲーション、制御誘導システム関連技術サービスの提供を主業務とする。製品は主に遠距離誘導ミサイルなどの武器に用いられており、陸軍や空軍の装備における慣性航法システムの主要サプライヤーとなっている。また、民間用市場の開拓も始めており、ドローンや無人船、自動運転車、エネルギー資源採掘、測量といった分野への応用を目指す。
2021年12月期の売上高は3億1822万元(前期比4.01%増)、純利益は7307万元(同2.55%増)。22年1〜3月期の業績予測は、売上高が6000万〜8000万元(前年同期比24.18〜65.57%増)、純利益は1200万〜1700万元(同87.88〜166.16%増)となっている。
新規上場に伴い調達予定の6億3556万元(約119億元)は、約13%の8006万元を管制ナビゲーション装置生産拡大プロジェクトに、約44%の2億8200万元を光ファイバジャイロスコープ生産プロジェクトに、約12%の7350万元を研究開発センタープロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
軍用管制航法システムを手掛ける北京理工導航控制科技(688282/上海)が3月18日、上海証券取引所の科創板に新規上場した。公開価格は65.21元に対して、初値は15.66%低い55.00元だった。終値は同15.04%低い55.40元だった。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-03-18 18:00