【上海IPO】スマート製造設備の寧波均普智能製造、初値は公開価格を20.08%上回る

寧波均普智能製造(688306/上海)が3月22日、上海証券取引所の科創板に新規上場した。公開価格は5.08元に対して初値は20.08%高い6.10元だった。終値は公開価格を35.43%上回る6.88元になった。
同社は2017年設立の民営企業で、19年に株式会社化した。主にカスタマイズ化された組み立て、検査用スマート製造設備、デジタルソフトウェアの研究開発、生産、販売を手掛けており、自動車工業、機械電子、消費財、医療健康などの分野で世界的に有名な製造業者にスマート製造のソリューションプランを提案している。特に、自動車パワートレインのフロント・リアアクスル駆動ユニット、自動車のアクティブ・パッシブセーフティシステム、新エネルギー車電気駆動システム、自動車電子HMI製品、自動車ポンプ製品、電動カミソリ、電動歯ブラシなどの分野におけるスマート製造設備で業界をリードする地位にある。現在までにドイツとオーストリアの企業を買収し、中国、ドイツ、オーストリア、米国、カナダ、クロアチアに8大生産・開発拠点と3か所のアフターサービスセンターを持つグローバル業務体制を確立した。
2021年12月期の売上高は21億3982万元(前期比26.85%増)、純利益は4316万元(前期は5383万元の純損失)。22年3月期の業績予測は、売上高は5億5000万〜6億5000万元(前年同期比1.93〜17.01%減)、純利益は3000万〜4000万元(同13.07%減〜15.91%増)となっている。
新規上場に伴い調達予定の7億5000万元(約14億円)は、約36%の2億7000万元をスマート製造拠点プロジェクトに、約20%の1億5000万元を工業デジタル化製品の技術改良および医療用ロボット開発プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
寧波均普智能製造(688306/上海)が3月22日、上海証券取引所の科創板に新規上場した。公開価格は5.08元に対して初値は20.08%高い6.10元だった。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-03-22 14:30