中節万潤、年産7900トン規模の半導体・新エネ電池用新材料生産ライン建設プロジェクトを発表

 深セン証券取引所メインボードに上場している、中節万潤(002643/深セン)は3月25日、年産7900万トン規模の新材料生産ライン建設プロジェクトを発表した。  同社は、100%子会社の中節能万潤(蓬莱)新材料有限公司を通じて、山東省蓬莱化学工業産業パークにて、電子情報材料年産1150トン、特殊エンジニアリング材料年産6500トン、新エネルギー材料年産250トンからなる年産7900万トンの新材料生産ライン建設を行う。総投資額は18億467万元となっている。  電子情報材料には電子・ディスプレイ用ポリイミド単体材料、半導体製造に用いる洗浄剤添加材料、ディスプレイ用液晶単体材料が含まれる。特殊エンジニアリング材料には熱可塑性ポリイミド材料、コーティング用補助材料などを含む。また、新エネルギー材料には、3種類の新エネルギー電池用電解液添加剤が含まれる。  プロジェクトは行政当局からの認可が下りてから24か月以内に完成する見込みで、完成後は徐々に生産量を増やし、4年目以降にフル稼働する予定。フル稼働により想定される年間の売上高は約17億5000万元、純利益は約3億1000万元。  本プロジェクトの実施について同社は、特殊エンジニアリング材料や新エネルギー関連材料の増産により、新材料分野の市場地位上昇、市場シェア拡大を実現し、会社の柱となる競争力、全体的な利益能力を強化することが目的だと説明している。  同社は1995年に煙台万潤精細化工有限公司として設立、2008年に株式会社化し11年12月に深センメインボードに上場した。15年に国有企業の中国節能環保集団傘下に入り現社名となった。ディスプレイ用材料、環境保護材料、医薬品やその他機能性材料の研究開発、生産、販売を主業務とする。2021年12月期の売上高は43億5852万元(前期比49.36%増)、純利益は6億2665万元(同24.16%増)。22年1〜3月期の業績予測は、純利益が2億1000万〜2億5000万元(前年同期比59.38〜89.74%増)となっている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
深セン証券取引所メインボードに上場している、中節万潤(002643/深セン)は3月25日、年産7900万トン規模の新材料生産ライン建設プロジェクトを発表した。(イメージ写真提供:123RF)
china,economic,002643,sz
2022-03-26 23:00