長期的に運用成績良好な「ピクテ・プレミアム・ブランド・ファンド」、希少なブランドに投資する価値とは?

ピクテ投信投資顧問が設定・運用する「ピクテ・プレミアム・ブランド・ファンド(3カ月決算型)」は、2021年のトータルリターンは37.83%と、類似ファンド分類平均14.16%上回った。また、2021年12月末時点における過去5年間のトータルリターン及びシャープレシオは、それぞれ類似ファンド分類内で上位10%以内と、長期の運用成績及び運用の効率性は相対的な優位性を示している。ファンド オブ ザ イヤー2021「国際株式(グローバル・含む日本)型」部門で優秀ファンド賞を受賞した。同ファンドが着目する「プレミアム・ブランド企業」がなぜ、中長期的に比較優位な成長が可能なのか、同社投資戦略部ストラテジストの田中純平氏に聞いた。
――ファンドの特徴は?
主に世界のプレミアム・ブランド企業の株式に投資をするファンドです。プレミアム・ブランド企業とは、流行を創造するデザインや、最高品質などに基づくブランド力により消費者に幸福感、優越感などの感情をもたらすことができる商品・サービスを提供している企業を指します。
プレミアム・ブランドは、選ばれた企業のみが持っている「ブランド力」があり、一般的にプレミアム・ブランドの商品・サービスは高価格でも消費者に受け入れられる特徴があります。当ファンドはこのような企業に投資をすることで、信託財産の成長を目指すファンドです。
――不安な相場が続く中でも良好なパフォーマンスを維持できた背景は?
2021年は世界的にインフレ圧力が高まった局面でした。そのような中で投資家から注目された一つの指標が、企業の価格決定力だと思います。価格決定力とは、言い換えれば「値上げ力」になります。
人件費や原材料費が値上がりする中、コスト増加分を販売価格やサービス価格に十分転嫁し、収益性を維持できるかどうかが、企業の利益成長性を見極める上で重要になったと考えられます。
当ファンドは高いブランド力を有するプレミアム・ブランド企業の株式に投資を行っておりますので、高い収益性や利益成長性といったプレミアム・ブランド企業の特徴が株価を牽引する一つの材料になったと考えられます。
――当ファンドの最大の強みは?
プレミアム・ブランド価値は、容易に形成できるものではないため、新規参入が難しい分野となっております。このため、プレミアム・ブランド企業は価格競争に巻き込まれることが少なく、高価格・高収益を実現する企業が多くみられます。
一般的な企業の場合、競合他社が参入してくると、値下げ競争が発生することがございます。特に先進国企業の場合、人件費などが割安な新興国企業による値下げ競争に巻き込まれる傾向があります。しかし、当ファンドが注目するプレミアム・ブランド企業は、高いブランド力に裏付けされた熱狂的なファンやリピーターといった顧客層を有しておりますので、参入障壁が相対的に高い事業を展開できるということが強みとなっています。
――今後の見通しは?
新型コロナウイルスの感染拡大によって、私たちの経済・社会活動は大きく制約を受けることになりましたが、ワクチン接種の拡大や治療薬の開発・承認によって世界経済は再び正常化に進むことが期待されます。
その中で注目されるのが、「リベンジ消費」です。「リベンジ消費」とは、これまで我慢していた消費・行動意欲を爆発させるように、コロナ禍以前よりも多くの消費や行動をする現象を指しております。
そういった状況になれば、人々の注目は再びプレミアム感がある高級品に向かうことが想定されますので、新型コロナウイルスの感染収束による恩恵を当ファンドは享受することが期待されます。
――最後に投資家の方々へのメッセージは?
当ファンドでは、価格決定力や参入障壁の高さ、リベンジ消費という観点だけでなく、アジア新興国の購買力増加や、女性の社会進出、そして、富裕層の所得拡大といった中長期的な成長の牽引役にも注目しております。
マーケットでは変動率の高い環境が続いておりますが、ぜひ、中長期的な観点で当ファンドにご注目いただきますと幸いです。(グラフは、「ピクテ・プレミアム・ブランド・ファンド」過去5年のパフォーマンス推移)(情報提供:モーニングスター社)
ピクテ投信投資顧問が設定・運用する「ピクテ・プレミアム・ブランド・ファンド」は、2021年12月末時点における過去5年間のトータルリターンは、類似ファンド分類内で上位10%以内と、長期の運用成績で相対的な優位性を示している。(グラフは、「ピクテ・プレミアム・ブランド・ファンド」過去5年のパフォーマンス推移)
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2022-04-15 10:45