地力で持続的な成長が可能な企業に厳選投資、「AB・米国成長株投信」が長期に好成績をあげられる理由は?

アライアンス・バーンスタインが設定・運用する「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)」は、2021年のトータルリターンが42.87%と、類似ファンド分類(国際株式・北米・為替ヘッジなし)平均を10.18%上回った。また、暦年のトータルリターンは、2021年までの過去10年間のうち、対ベンチマークでは6年間で超過収益を獲得し、9年間で類似ファンド分類平均を上回るなど、長期で優れた運用成績を残している。ファンド オブ ザ イヤー2021「国際株式(グローバル・除く日本)型」部門で優秀ファンド賞を受賞した。同社運用戦略部ポートフォリオ戦略室兼責任投資推進室の柴戸康輔氏に同ファンドが長期にわたって優れた運用成績を残している理由について聞いた。
――ファンドの特徴は?
長年、世界の経済成長をリードしてきた米国の株式市場の中でも、特に持続的な成長が期待できる企業に投資をするアクティブファンドになっています。専属の運用チームが、ボトムアップアプローチによって企業を分析して持続して利益を生み出して、成長を続けることができる企業に厳選投資をしています。
弊社は、アライアンスとバーンスタインという二つの会社が2000年に合併をしてできた会社ですが、当ファンドについては、旧アライアンスが1977年から運用を継続している戦略です。そして、2012年から現在の運用チームがポートフォリオ運営を担当しています。
ベンチマークは「S&P500」を使っていますが、長期的にベンチマークを大きく上回るパフォーマンスを継続していて、弊社を代表する運用戦略の一つになっています。
――ファンドの運用コンセプトは?
当ファンドは、専属の運用チームが徹底した企業分析を行って、持続的な成長企業に投資をしています。特に、自ら生み出した利益を、将来の成長のために再投資して高い成長を長く持続することができる企業に投資をするという哲学を持っています。
そのためにまず、高い収益性が維持されているか、ビジネスの投資効率が高いか、そして、過度な借り入れを行っておらずに、バランスシートが健全かという三つの観点を特に重視して企業分析を行っています。こういった条件を満たす企業は、優れたビジネスを持っていますし、外部に依存せずに自らの力で成長を継続することができます。
当ファンドはそういった企業に厳選して投資をすることによって、例えば、新型コロナウイルス、インフレといった外部環境の変化に影響を受けにくいポートフォリオの構築を目指しています。
――長期にわたって良好な運用成績があげられる理由は?
株価の裏付けは、企業が生み出す利益であると言えると思います。お伝えしたような哲学に従って、当ファンドがこれまで投資をしてきた企業が、実績として市場の平均を上回る利益成長を達成してきたという点が、当ファンドのパフォーマンスの第1のドライバーになっています。
もう一つの理由が、過度に割高な銘柄には投資をしていないということです。仮に、将来の成長の高さを加味したとしても、既に高過ぎる株価がついている企業には、後追いで投資をすることはしていません。そういった企業は、その高い期待が剥落した場合、市場全体がリスクになった場合には、大きく下げてしまうという傾向があるからです。
そういった企業を避けながら投資をしてきた結果、実績として当ファンドは、ベンチマークよりリスクは低い、つまり変動性は低い一方で、パフォーマンスはベンチマークを大きく上回っています。高いリターンだけじゃなくて、リスク・リターンの効率に優れているという特徴を持った戦略になっています。
――運用体制について教えてください。
当ファンドは経験豊富なメンバーで構成されるチームで運営をしています。その中で最高投資責任者であるフランク・カルーソを含む3名がポートフォリオ・マネジメントを担当しています。実際に投資をする銘柄については、それ以外のアナリストも含むチーム全員でディスカッションを行って決定をしています。
チーム運営を基本にしていますので、今後長い期間で見た場合でも、企業分析やポートフォリオ構築というノウハウは、個人間はもちろん、チーム全体の中にも維持され、継続した運用が可能だと考えています。
また、この運用チームは、例えば他のアセット(資産)や、他の株式運用チームのリサーチといった、弊社アライアンス・バーンスタインの幅広いリソースを運用プロセスの中で活用することができます。幅広いリソースを安定して活用することができるという点で、パフォーマンスやポートフォリオ運営の継続性に繋がると考えています。
――投資家の方々へのメッセージをお願いします。
当ファンドは、短期的な市場動向ですとか、テーマによって投資をするということはしていません。より構造的で、長期的な成長企業に投資をすることによって、高いリターンだけではなく、優れたリスク・リターン効率を実現し、また、目指しています。
そのため、投資家の皆様のコアの資産として長期の資産形成のお役に立つことができると考えています。今後とも弊社、米国成長株投信をよろしくお願いいたします。(グラフは、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」過去10年間のパフォーマンス推移)(情報提供:モーニングスター社)
アライアンス・バーンスタインが設定・運用する「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)」は、2021年のトータルリターンが42.87%と、類似ファンド分類平均を10.18%上回った。(グラフは、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」過去10年間のパフォーマンス推移)
economic,company
2022-04-20 11:15