【上海IPO】中国海洋石油、初値は公開価格を20%上回る12.96元

中国の海上石油・ガス採掘最大手の中国海洋石油(600938/上海)が4月21日、上海証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格10.80元に対し、初値は20%高い12.96元だった。取引直後に高騰して15.55元の高値を付け、一時取引が停止したがその後は値を戻し、上場初日の終値は同27.69%高の13.79元だった。
同社は1999年設立の国有企業で、2001年2月にニューヨーク証券取引所、香港証券取引所(00883)にそれぞれ上場したが、21年10月22には米国政府の制裁対象としてニューヨークの上場が廃止された。原油および天然ガスの探査、開発、生産、販売を主業務とする、中国最大の海上原油・天然ガス生産業者であるとともに、世界最大クラスの独立した原油・天然ガス探査・生産グループの一つである。
中国国内では渤海、南シナ海東部・西部、東シナ海地域で探査、生産活動を展開するとともに、一部陸上での生産活動も行っている。また、インドネシア、イラク、UAE、オーストラリア、ナイジェリア、ウガンダ、米国、カナダ、ブラジル、英国、ロシアなど世界20カ国・地域以上の原油・天然ガスプロジェクトの開発権を持つほか、豊富な海上作業経験を活かした風力発電などの事業も積極的に模索している。
2021年12月期の売上高は2461億1169万元(前期比58.40%増)、純利益は703億1965万元(同181.77%増)。22年1〜3月期の業績予告は、売上高が690億〜830億元(前年同期比32〜58%増)、純利益が270億〜280億元(同62〜89%増)となっている。
新規上場に伴い調達予定の資金は、海南省、広東省、遼寧省、ガイアナなどでの油田・ガス田開発プロジェクト、および河北省でのショア発電プロジェクトなどに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
中国の海上石油・ガス採掘最大手の中国海洋石油(600938/上海)が4月21日、上海証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格10.80元に対し、初値は20%高い12.96元だった。取引直後に高騰して15.55元の高値を付け、一時取引が停止したがその後は値を戻し、上場初日の終値は同27.69%高の13.79元だった。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-04-21 17:45