【上海IPO】アナログIC開発の蘇州納芯電子、初値は公開価格を8.70%上回る250元

 アナログICの研究開発を手掛ける蘇州納芯電子(688052/上海)が4月22日、上海証券取引所の科創板に新規上場した。公開価格230.00元に対し、初値は8.70%高い250.00元だった。終値は、公開価格を12.86%上回る259.58元だった。  同社は2013年設立の民営企業で、16年に株式会社化した。高性能で信頼性の高いアナログ集積回路(IC)の研究開発、販売を主業務としており、800種類を超えるアナログおよびデジタル・アナログ混合信号半導体チップを生産している。特に、車載用チップ開発能力の高さ、豊富な量産、品質コントロール経験を生かして、自動車電子分野の製品ラインナップの強化に取り組む。混合信号処理、高耐圧デジタルアイソレータ、統合センサ設計などの分野では業界をリードする技術を持ち、2020年における同社のセンサ・シグナルコンディショナASICチップ中国市場シェアは18.74%、デジタルアイソレータ用チップの世界シェアは5.12%だ。  2021年12月期の売上高は8億6209万元(前期比256.26%増)、純利益は2億2060万元(同334.13%増)。22年1〜3月期の業績予測は、売上高が2億5000万〜3億5000万元(前年同期比84.23〜157.92%増)、純利益が7000万〜1億元(同116.29〜208.98%増)となっている。  新規上場に伴い調達予定の7億5000万元(約148億円)は、約59%の4億3900万元をシグナルチェーン用チップ開発・システムアプリケーションプロジェクトに、約12%の8900万元を研究開発センター建設プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
アナログICの研究開発を手掛ける蘇州納芯電子(688052/上海)が4月22日、上海証券取引所の科創板に新規上場した。公開価格230.00元に対し、初値は8.70%高い250.00元だった。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-04-22 15:30