日月重工、年産20万トンの風力発電設備用鋳造部品生産ラインを甘粛省酒泉市に建設へ

 上海証券取引所のメインボードに上場している、日月重工(603218/上海)は4月26日、年産20万トンの風力発電設備向け鋳造部品生産プロジェクトを発表した。  同社は2007年設立の民営企業で、2016年12月に上海メインボードに上場した。大型重工装備鋳造部品の研究開発、生産、販売を主業務としている。主に風力発電、プラスチック機械、船舶動力部品、加工センターなどの分野に鋳造製品を提供している。2021年12月期の売上高は47億1207万元(前年同期比7.80%減)、純利益は6億6734万元(同31.86%減)。  26日に発表した広告によれば、同社は100%子会社の日月重工(甘粛)有限公司を通じて、甘粛省の酒泉経済技術開発区に年産20万トンの風力発電の重要部品鋳造、機械加工ラインを建設する。建設計画期間は今年6月から2024年6月までの2年で、総投資規模は31億235万元となる見込み。建設プロジェクトは年産10万トンずつ2期に分けて行われる予定で、第1期の固定資産投資額は12億2765万元。プロジェクトが全て完成して稼働が開始すれば年間の27億元の売上、2億7632万元の純収入が見込めるという。  同社は、中国政府が2030年までのカーボンピークアウト、60年までのカーボンニュートラル実現を目指し各種政策を推進する中で、風力発電が新エネルギーの主力の一つとしてますます大きな役割を担いつつあり、風力発電設備の鋳造部品に求められる強度や品質も高まっていると説明。甘粛省酒泉市は国の重要なクリーンエネルギー産業モデル基地と位置づけられており、1000万キロワット級の風力発電基地建設や、風力・太陽光発電設備産業の発展に取り組んでいるとした上で、酒泉市に風力発電重要鋳造部品の生産ラインを設けることにより、新エネルギー設備製造業の強化、産業の集約化、ハイエンド化、産業チェーンの延伸を目指すとしている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
上海証券取引所のメインボードに上場している、日月重工(603218/上海)は4月26日、年産20万トンの風力発電設備向け鋳造部品生産プロジェクトを発表した。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-04-26 22:30