「環境インパクト投資」を志向する「野村 環境リーダーズ戦略ファンド」、環境貢献と投資収益の両立めざす

野村アセットマネジメントが設定・運用する「野村 環境リーダーズ戦略ファンド Bコース」は、2021年のトータルリターンが33.98%となり、類似ファンド分類(国際株式・グローバル・含む日本・為替ヘッジなし)平均を10.32%上回った。また、設定(2020年10月)来の3カ月トータルリターンは、2021年12月末までの過去12カ月の全てでプラスとなり、7カ月で類似ファンド分類平均を上回った。ファンド オブ ザ イヤー2021「ESG型」部門で優秀ファンド賞を受賞した。同ファンドの運用のポイントについて同社アドバイザリー運用部(プロダクトマネジメントグループ)シニア・ポートフォリオ・マネージャーの長澤陽氏に聞いた。
――ファンドの特徴は?
環境課題の解決に貢献する商品、技術やサービスを提供する国内外の企業の株式に幅広く投資をするファンドです。二酸化炭素排出量の高まりや、海洋プラスチック問題など、環境破壊が世界全体に様々な課題をもたらしており、持続可能な経済へ移行することが不可避になっています。
環境関連の分野では、テクノロジーを活用したイノベーションが進み、こうした課題の解決につながる製品やサービスを提供できる企業は、社会から高く評価されております。こういった環境問題の解決を牽引する企業「環境リーダーズ」を選定し、投資するのが当ファンドです。
――環境市場への投資という点で、当ファンドの特色は?
昨今、環境の変化が社会生活に様々な影響をもたらしています。対策が急務であると世界中で叫ばれていて、そうした世界的な問題意識の高まりにより、投資を通じた社会的課題の解決手法として、投資収益と社会的課題の解決の両方を追求する「インパクト投資」が注目されています。
当ファンドは、インパクト投資の手法を用いて、環境問題の解決を牽引する企業「環境リーダーズ」への投資を行い、投資収益を追求しながら、持続可能な社会の実現を目指します。インパクト投資の中でも、特に、環境分野における社会的課題の解決と投資収益の両方を追求する「環境インパクト投資」を行います。
――これまで良好な実績を残してきた運用のポイントは?
2020年は、米国でバイデン大統領の就任に伴うパリ協定復帰によって、地球温暖化に向けた世界の足並みが揃うことへの期待が高まり、脱炭素技術に関連した株式がパフォーマンスを牽引いたしました。
2021年は、環境課題の解決に貢献する商品、技術やサービスを提供する企業に幅広く投資するという当ファンドの運用方針が、収益に結び付いたと考えています。特に、ビルや輸送におけるエネルギー効率技術を提供する企業、水関連、水素関連事業、水使用量の削減などを実現するインフラ設備を提供する企業、環境検査および試験のサービスを提供する企業など、幅広く景気循環色が強いシクリカルな企業への投資がファンドのパフォーマンスをけん引しました。
また、当ファンドでは、ポートフォリオ全体のシクリカルな特性と、下落局面に強いディフェンシブな特性のバランスを重視しています。マーケットが軟調な局面では、水道事業会社や廃棄物処理会社などディフェンシブな銘柄が下値を支えてくれました。
――インパックス・アセットマネジメントは、どのような会社ですか?
実質的な運用を担当するインバックス・アセットマネジメントは、英国を拠点としており、1998年の創業時から、「サステナブルな経済への移行が多くの投資機会を作り出す」ことを投資哲学に掲げています。
その上で、ESG分析を企業調査に活用し、投資対象の企業に対するエンゲージメントを通じて共に歩むその姿勢は、中長期的なリターンの向上に結びついていると考えております。また、歴史ある環境指数を開発するなど、環境関連投資におけるスペシャリストとして、複数の運用戦略を展開しています。
――投資家へのメッセージは?
2022年度、年初来では米国の金融政策正常化のペースが早まるとの懸念から、ハイテク株同様に成長株が多く含まれる環境関連株式も軟調に推移していますが、環境ソリューションは引き続き長期的に魅力的な成長分野であると考えています。
各国の環境への取り組み強化や消費者行動の変化、急速な技術進歩、自然災害や気候変動の被害額増加など、これらが成長を後押しすることが期待されています。引き続き、「野村環境リーダーズ戦略ファンド」をご愛顧ください。(グラフは、「野村 環境リーダーズ戦略ファンド Bコース」設定来のパフォーマンス推移)(情報提供:モーニングスター社)
「野村 環境リーダーズ戦略ファンド Bコース」の運用のポイントについて野村アセットマネジメントのアドバイザリー運用部(プロダクトマネジメントグループ)シニア・ポートフォリオ・マネージャーの長澤陽氏に聞いた。(グラフは、「野村 環境リーダーズ戦略ファンド Bコース」設定来のパフォーマンス推移)
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2022-05-17 09:45