【深センIPO】カメラ用赤外線フィルターなど手掛ける湖北東田微科技、初値が公開価格の2倍に

 カメラ用赤外線フィルターなどを手掛ける湖北東田微科技(301183/深セン)が5月24日、深セン証券取引所の創業板に新規上場した。公開価格22.92元に対し、初値は100.07%高い46.00元だった。終値は同83.07%高の41.96元だった。  同社は2009年設立の民営企業で、20年に株式会社化した。精密光電薄膜素子の研究開発、生産、販売を主業務としており、主な製品は売上の約9割を占める赤外線カットフィルターなどのカメラフィルターと光通信用素子で、スマートフォン、コンシューマーエレクトロニクス製品、車載カメラ、セキュリティ監視設備、光通信信号伝送、データセンターなどのさまざまなアプリケーション端末に用いられている。  同社製品は華為技術(ファーウェイ)、シャオミ、OPPO、vivo、サムスンなどの世界的に有名なブランドのスマートフォンに製品が採用されており、2021年における同社の世界市場シェアは、スマートフォン向けカメラフィルターが約10%、セキュリティ分野向けカメラフィルターが0.05%、車載用カメラフィルター(20年)は1.12%。  2021年12月期の売上高は4億344万元(前期比11.91%減)、純利益は6914万元(同1.99%増)。22年1~3月期の売上高は1億3万元(前年同期比9.93%減)、純利益は1433万元(同18.71%減)。  新規上場に伴い調達予定の5億2000万元(約99億円)は、約73%の3億8000万元を光学製品生産拠点建設プロジェクトに、約13%の7000万元を光学研究開発センター建設プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
カメラ用赤外線フィルターなどを手掛ける湖北東田微科技(301183/深セン)が5月24日、深セン証券取引所の創業板に新規上場した。公開価格22.92元に対し、初値は100.07%高い46.00元だった。終値は同83.07%高の41.96元だった。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-05-24 18:45