青海塩湖工業、70億元投じて青海省に年産4万トンリチウム化合物生産設備を建設へ

 深セン証券取引所のメインボードに上場している、青海塩湖工業(000792/深セン)が5月26日、約70億元を投じて年産4万トンのリチウム化合物生産設備建設プロジェクトを行うことを発表した。  同社は1997年に設立の国有企業で、同年9月に深セン証券取引所メインボードに上場した。主にカリ肥料原料を製造しており、カリ肥料生産能力は世界4位の500万トン。経営範囲にはリチウム製品も含んでおり、年産3万トンの炭酸リチウム生産能力は、塩水からのリチウム生産能力としては中国最大規模となっている。21年の炭酸リチウム生産量は約2万2700トン、販売量は約1万9200トンとなっている。    2021年12月期の売上高は147億8332万元(前期比5.44%増)、純利益は44億7838万元(同119.58%増)。22年1〜3月期の売上高は76億1680万元(前年同期比152.50%増)、純利益は34億9700万元(同340.91%増)。  公告によれば、同社は青海省のチャルハン塩湖に持つ自社のカリウム・リチウム産業パーク内に、年産2万トンの電池用炭酸リチウムおよび年産2万トンの塩化リチウムの年産4万トンのリチウム化合物生産施設を建設する。プロジェクトの総投資額は70億8157万元で、工期は2年間だ。  プロジェクトについて同社は、新エネルギーおよび新エネルギー自動車を発展させる中国政府の産業政策、リチウム電池市場の発展トレンド、世界規模の塩湖産業基地を目指す青海省の方針、そして会社の中長期戦略のいずれにも合致するものであり、同社製品の競争力や業界における地位の向上、会社の持続的発展の実現をアシストすると説明している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
深セン証券取引所のメインボードに上場している、青海塩湖工業(000792/深セン)が5月26日、約70億元を投じて年産4万トンのリチウム化合物生産設備建設プロジェクトを行うことを発表した。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-05-26 22:15