【今週の注目銘柄】中期でも狙える、好業績マツダ株
25日引け後に、今15年3月期の業績予想を発表したマツダ <7261> に注目。
同社の今期の売上高は前期比7.7%増の2兆9000億円、営業利益は同15.3%増の2100億円を計画しており、営業大幅増益を予想。さらには、今期の配当予想は実質倍増となる10円(株式併合後の水準)を見通しており、あすの株価はこれらを好感して急騰する可能性が高い。
また、市場コンセンサスとの比較では、売上高で1000億円超、営業利益で240億円超上回っていることから、今後は証券各社が目標株価や投資評価を上方修正し、そのたびに株価が反応することが見込まれる。
注目ポイントほかにもある。同社の世界販売台数(前期実績)133.1万台のうち、国内販売台数は18.3%の24.4万台に過ぎない。そのため、不確定要素とされる消費増税の影響は、マツダに関してはあまり気にしなくて済みそうだ。また、欧州や米国の比率が高いため、新興国の景気低迷懸念の影響も限定的となる。
さらに、今期の想定為替レートはドルが100円、ユーロは135円を前提としており、直近の為替水準からみると保守的。為替動向次第ではあるが、今後の業績にプラス寄与することも十分考えられる。
株価チャートで見ると、同社株はもち合い商状が続いており、直近では2月、3月、4月の高値を結んだ上値抵抗線に接近している。ここを抜ければ、1月の年初来高値569円が視野に入ってくるばかりか、中期的には2006年11月の高値849円を試す展開にも期待できそうだ。(編集担当:片岡利文)
25日引け後に、今15年3月期の業績予想を発表したマツダに注目。
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2014-04-27 10:00