湖南金博炭素、太陽光発電n型単結晶引き上げ炉用高純度炭素製品を開発へ

 上海証券取引所の科創板に上場している、湖南金博炭素(688598/上海)が5月29日、太陽光発電パネル関連の高純度炭素製品開発に関する業務提携を結ぶことを発表した。  同社は2005年設立の民営企業で、20年5月に上海科創板に上場した。先進の炭素系複合材料、製品の研究開発、生産、販売を主業務としており、製品は主に太陽光発電分野の単結晶シリコン引き上げ炉に用いられるるつぼ、保温筒、導流筒などである。21年12月期の売上高は13億3789万元(前期比213.72%増)、純利益は5億109万元(同197.25%増)。22年1〜3月期の売上高は4億5023万元(前年同期比125.80%増)、純利益は2億2664万元(同162.50%増)。  公告によれば、同社は非上場企業で太陽光発電用パネルや半導体材料の生産を主業務とする宇沢半導体(雲南)有限公司と戦略提携合意を結び、太陽光発電用n型単結晶シリコン引き上げ炉用の炭素および炭素材料、高純度保温材料の技術開発で協力を行う。同社が引き上げ炉用の高純度炭素・炭素材料、高純度保温製品の研究開発を進め、宇沢およびその関連会社が開発の方向性、技術面での指導を行うとともに、製品のテストや評価を実施してフィードバックする。提携期間は3年間で、同社が開発した製品は宇沢が購入する予定であり、予定取引額は7億2000万元となっている。  プロジェクトについて同社は、太陽光市場の急成長が続く中でn型単結晶シリコン太陽光電池が新たな発展のチャンスを迎えており、市場の機先を制し、産業チェーン上流、下流の連係を緊密にするためと説明。プロジェクト実施により、太陽光発電の産業チェーンにおいて両社の強みがさらに発揮され、両社の製品市場シェアのさらなる拡大、市場をリードする地位の確保を実現するとともに、両社により大きな商業価値と経済効果をもたらすとした。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
上海証券取引所の科創板に上場している、湖南金博炭素(688598/上海)が5月29日、太陽光発電パネル関連の高純度炭素製品開発に関する業務提携を結ぶことを発表した。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-05-29 23:45