【深センIPO】各種ケーブル検査測定の上海国纜検測、初値は公開価格を60.95%高い54元

 各種ケーブル検査測定を手掛ける上海国纜検測(301289/深セン)が6月22日、深セン証券取引所の創業板に新規上場した。公開価格33.55元に対し、初値は60.95%高い54.00元だった。終値は同44.77%高の48.57元。  同社は2004年設立で、20年に株式会社化した。電線ケーブルおよび光ケーブルの測定検査、計量、能力検証などのサービスを主業務としており、規格の制定、工場の審査、アプリケーションの評価などの専門技術サービスも提供している。中国の業界では数少ない、電力ケーブル、通信ケーブル・光ケーブル、裸電線・導体製品、電気設備用ケーブル、電磁線の5大ケーブル分野をカバーした検査機関である。    中国国内では中天科技(600522/上海)、宝勝股フェン(600973/上海)、漢纜股フェン(002498/深セン)などの大手の各種ケーブル生産企業や国家電網、南方電網、中国石油、中国石油化工などのエネルギー企業、軌道交通、宇宙航空などの大型建設企業を顧客に持つ。また、国際市場も積極的に開拓しており、日本、ドイツ、イタリア、韓国、シンガポール、オーストラリア、ブラジル、チリ、メキシコ、ベトナム、インド、マレーシア、タイなどのケーブル生産企業とも取引関係がある。  2021年12月期の売上高は2億1854万元(前期比22.69%増)、純利益は7321万元(同31.50%増)。22年1〜3月期の売上高は5272万元(前年同期比5.41%減)、純利益は1676万元(同14.65%減)。  新規上場に伴い調達予定の3億415万元(約62億円)は、約40%の1億2020万元を超高圧大容量試験・安全評価能力建設プロジェクトに、約33%の9910万元をハイエンド設備陽ケーブル検査測定能力建設プロジェクトに、約13%の4015万元を広東省での完全子会社設立プロジェクトに、約15%の4470万元をデジタル化検査測定能力建設プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
各種ケーブル検査測定を手掛ける上海国纜検測(301289/深セン)が6月22日、深セン証券取引所の創業板に新規上場した。公開価格33.55元に対し、初値は60.95%高い54.00元だった。終値は同44.77%高の48.57元。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-06-22 18:00