【深センIPO】ITアーキテクチャーの北京中亦安図科技が27日に公募開始、1667万株発行予定

 深セン証券取引所の創業板への上場を目指している、北京中亦安図科技(301208/深セン)が6月27日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。1667万株を発行予定で、公募価格は46.06元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。  同社は2005年設立の民営企業で、12年に株式会社化した。IT運用・メンテナンスサービス、各ブランドのハードウェア、ソフトウェア製品の提供、自己開発のインテリジェントIT運用・メンテナンス製品、運用データ分析サービスの提供を主業務としている。「サービス+製品」を業務発展戦略として、顧客向けにITインフラストラクチャー階層化アーキテクチャーではアーキテクチャーの構築、運用、メンテナンスから自動化、インテリジェント化運用・維持までの全フローサービスを提供するほか、ITアプリケーション階層化アーキテクチャーに基づく運用データ分析サービスを提供する。  総合的なサービス能力と技術力を活かし、中国銀行本店、中国農業銀行本店、中国建設銀行本店、中国交通銀行本店など国有大型商業銀行クラスのデータセンターにおけるITアーキテクチャーの構築、運用、メンテナンスに携わっているほか、金融、電気通信、交通輸送、行政などの分野で豊富な顧客リソースを持つ。  中国のITサービス市場規模は2014年4116億元から19年には7681億元と、年平均13.29%のペースで成長。23年には1兆2000億元近くにまで拡大することが見込まれている。また、ITインフラストラクチャーアーキテクチャー構築市場規模も近年のIT革命により成長が加速しており、14年の676億元から19年には1187億元と、年平均11.90%のペースで成長してきた。23年には1600億元を超える見込みだ。これに伴いITインフラストラクチャーアーキテクチャーの運用・メンテナンス市場規模も年平均10%以上のペースで拡大しており、今後も安定的な成長が期待できる。  同社はITの運用・メンテナンスに関する強力な総合サービス能力、高い技術力、中国国内主要都市を網羅する販売・サービス体系、優秀な人材群、国有銀行をはじめとする良質な顧客リソースなどを強みとする一方、資金調達力が不足していてさらなる発展に向けた販売・サービス体系の充実、専門人材の呼び込みが難しいこと、顧客が金融分野に大きく偏っており、電気通信、交通輸送、行政といった分野の市場開拓を加速させる必要があることがボトルネックとなっている。  2021年12月期の売上高は11億8262万元(前期比44.22%増)、純利益は1億2239万元(同42.07%増)。22年1〜3月期の売上高は2億4980万元(前年同期比3.22%増)、純利益は2374万元(同7.10%増)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
深セン証券取引所の創業板への上場を目指している、北京中亦安図科技(301208/深セン)が6月27日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。1667万株を発行予定で、公募価格は46.06元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-06-23 22:15