【深センIPO】フラッシュメモリーチップ設計の深セン市徳明利技術、初値は公開価格を20.01%上回る

 フラッシュメモリーチップの設計を手掛ける深セン市徳明利技術(001309/深セン)が7月1日、深セン証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格は26.54元に対し、初値は20.01%高い31.85元だった。取引開始後さらに上昇し、終値は値幅制限いっぱいとなる同44.01%高い38.22元だった。    同社は2008年設立の民営企業で、20年に株式会社化した。IC(集積回路)の設計、研究開発、産業化を主業務とし、フラッシュメモリー主制御チップの設計、研究開発、メモリーモジュール製品応用プランの開発、最適化、メモリーモジュール製品の販売を主に手掛けている。主にファブレス方式を採用しており、製造は外部企業に委託している。メモリーカード、USBメモリー、SSD・HDDなどのメモリーモジュールを含み、コンシューマー電子、工業制御設備、家電、自動車電子、スマート家具、IoTなど、製品の応用分野は広範だ。    また、マン・マシンインターフェース制御分野の開拓も進めており、現在までにタッチ制御チップの自主開発に成功し、6.5インチから21.5インチのディスプレイ用タッチ制御チップ製品を提供している。2021年の売上構成はメモリーカードモジュールが28.87%、SSD・HDDモジュールが22.13%、メモリー用ウエハ販売が18.49%などとなっている。    2021年12月期の売上高は10億7978万元(前期比29.36%増)、純利益は9816万元(同27.29%増)。22年1〜3月期の売上高は2億4799万元(前年同期比15.49%増)、純利益は1897万元(同11.38%増)。  新規上場に伴い調達予定の4億5589万元(約92億円)は、1億6196万元を3DNANDフラッシュメモリ制御チップおよびモバイルメモリモジュールソリューションプラン技術改良プロジェクトに、約38%の1億7392万元をSSD制御チップ技術開発・応用・産業化プロジェクトに、約4%の2000万元を研究開発センター建設プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
フラッシュメモリーチップの設計を手掛ける深セン市徳明利技術(001309/深セン)が7月1日、深セン証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格は26.54元に対し、初値は20.01%高い31.85元だった。取引開始後さらに上昇し、終値は値幅制限いっぱいとなる同44.01%高い38.22元だった。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-07-01 19:15