中国東方航空、エアバスからA320NEO航空機100機を調達

 香港証券取引所および上海証券取引所のメインボードに上場している中国東方航空(0670/香港、600115/上海)が7月1日、欧州の航空機メーカー・エアバスから航空機100機を購入することを発表した。  同社は1995年設立の国有企業で、97年2月にニューヨーク、香港証券取引所に、同年11月に上海メインボードにそれぞれ上場した。2021年12月期の売上高は671億27百万元(前期比14.48%増)、純損失は122億14百万元(同3.20%の損失増)。22年1〜3月期の売上高は126億65百万元(前年同期比5.45%元)、純損失は77億60百万元(同103.94%の損失増)。  公告によれば、同社は7月1日、上海にてエアバスと「A320シリーズ航空機100機購買合意書」を締結し、A320NEOシリーズを100機購入する。機体およびエンジンなどを含めた購入基本価格は約127億9600万米ドル、合意書締結日当日のレートで約857億7800万元。価格について「エアバス社は大幅に価格を優遇した。このため、実際の購入価格は上記の基本価格より顕著に低くなる。当社がこれまでエアバス社から航空機を購入した際の価格よりも優遇されている」と説明した。  今回注文したA320NEOシリーズ100機は、2024年に28機、25年に31機、26年に34機、27年に7機納品される見込み。この期間中に同社は約68機の既存A320航空機をリース期限満了などから手放す予定であり、今回の調達は置き換えの意味合いも含まれている。  同社は100機の大規模調達について、中国の航空市場の成長潜在力がなおも大きいと予測していること、新型コロナによる影響から航空市場が完全に回復していない状況の中、航空機調達にあたり価格面などで優遇条件を引き出せたことを挙げるとともに、同社が持つ旅客機の若返り、環境性能向上によってカーボンピークアウト、カーボンニュートラルの実現をアシストすると説明。主に国内の幹線路線に投入するほか、一部を日本、韓国、東南アジアなど周辺地域の国際線に用い、航空路線の充実、会社全体の売上増を目指すとした。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
香港証券取引所および上海証券取引所のメインボードに上場している中国東方航空(0670/香港、600115/上海)が7月1日、欧州の航空機メーカー・エアバスから航空機100機を購入することを発表した。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-07-02 20:00