中国国際航空グループ、エアバスからA320NEOを計96機購入

 上海証券取引所のメインボードと香港証券取引所に上場している、中国国際航空(601111/上海、00753/香港)が7月1日、欧州の大手航空機メーカー・エアバスから航空機96機を購入することを発表した。  同社は1988年設立の国有企業で、2004年12月に香港証券取引所とロンドン証券取引所に、2006年8月に上海メインボードに上場した。2021年12月期の売上高は745億3167万0千元(前期比7.23%増)、純損失は166億4231万0千元(同15.50%の損失増)。22年1〜3月期の売上高は129億1757万7千元(前年同期比11.41%元)、純損失は88億9992万3千元(同43.37%の損失増)。  公告によれば、同社の完全子会社である国航進出口有限公司がエアバス社と7月1日、A320NEOシリーズ航空機64機を購入する合意書に署名した。また、同社が株式の51%を保有する子会社の深セン航空有限責任公司も同日にエアバス社との間で、A320NEOシリーズ航空機32機を購入する合意書に署名した。  2件の合意により購入するA320NEOシリーズ96機の基本価格は約122億1300億米ドルとなっているが、同社は「エアバス社は覚書形式にて当社および深セン航空に大きな価格優遇を与えた。したがって、今回の取引における実際の対価は前述の基本価格よりも低い」としている。納品時期は国航進出口有限公司向けの64機が2023〜27年、深セン航空向けの32機は24〜26年の予定。  計96機の調達について同社は、輸送能力の拡大を目的としており、今回の調達に合わせて機体の老齢化などを理由とした既存機体の引退は検討していないと説明。中国国際航空グループの輸送力が2021年12月31日時点に比べて約10.4%増加するとしている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
上海証券取引所のメインボードと香港証券取引所に上場している、中国国際航空(601111/上海、00753/香港)が7月1日、欧州の大手航空機メーカー・エアバスから航空機96機を購入することを発表した。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-07-02 21:45