【深センIPO】環境・衛生運営管理の勁旅環境科技が5日に公募開始、2785万株発行予定

深セン証券取引所のメインボードへの上場を目指している、勁旅環境科技(001230/深セン)が7月5日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。2785万株を発行予定で、公募価格は4日に発表する。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。
同社は2002年設立の民営企業で、19年に株式会社化した。環境衛生分野を中心とした投資運営管理サービス、設備製造を主業務としており、清掃・クリーンサービス、生活ゴミの収集・分類・運搬、トイレの改造・管理、農村の汚染処理など環境総合処理ソリューションプランなどを手掛けている。
中国では近年、都市および農村の環境・衛生体系構築を重視しており、環境衛生事業を持続可能な発展に向けた戦略と位置づけている。2021年現在、中国の都市化率は64.72%、都市人口は9億1400万人まで増え、さらに35年には都市化率70%以上にまで高まる見込みだ。都市化率の上昇により道路清掃、都市緑化が必要な面積が増加し、クリーンサービスの需要が一層高まる。生活ゴミも増え、処理能力の工場も必要となる。
また、農村の居住環境問題も大きな課題となっており、生活汚水処理の整備、衛生的なトイレの整備、生活ごみの処理、農村の景観改善といった取り組みが進み、関連サービスニーズの上昇に繋がっている。
同社は比較的早い時期に事業を始めた業界の先発企業であること、経験豊かな管理チーム・研究開発チームや、高いブランド力を持っていること、環境・衛生に関する投資運営管理と同時に関連設備の製造も可能であることなどを強みとする一方で、大型環境・衛生プロジェクトを手掛ける上で必要な多額の資金調達の手段が乏しいことが弱みとなっている。また、国による環境・衛生分野の政策変更に伴う各地方政府の関連予算削減、市場競争の激化、人件費コストの上昇などが経営上のリスクとして存在する。
2021年12月期の売上高は13億6919万元(前期比11.76%増)、純利益は1億7702万元(同17.65%増)。22年1〜3月期の売上高は2億8571万元(前期比6.69%減)、純利益は3031万元(同23.29%減)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
深セン証券取引所のメインボードへの上場を目指している、勁旅環境科技(001230/深セン)が7月5日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。2785万株を発行予定で、公募価格は4日に発表する。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-07-02 21:45